本研究では医学教育訓練で使用可能な,人体内部の色と硬さの両方を再現した人体模型を造形するための基礎技術として,そのベースとなる疑似人体組織の製作を試みる.メタクリルシリコーン,ジメチルシリコーン,光架橋剤を混合したシリコーンオイルを紫外線で硬化させることで,0.33mmピッチの窪みがある厚さ0.33mmのパレットを作製し,シリコーンオイルに顔料と分散剤を混入した紫外線硬化ゲルを窪みに滴下することで適当な色に着色する.これを紫外線で硬化させた後,積層・接着することで擬似人体組織を作製することができた.
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