研究概要 |
本研究では薬物の音響化学的抗腫瘍活性化によるアポトーシス誘導を応用したがん治療法の開発を目的とした。超音波と併用することによりアポトーシスが誘発を増強するポルフィリン誘導体をスクリ-ニングを行った結果、ポルフィーマーナトリウム、ATX-70, ATX-S10, NPe6, DCPH-Naなどのポルフィリン誘導体がアポトーシス誘導することが確認された。また、これら薬物と超音波との併用処置においてカスパーゼ3の活性化、DNAラダーの形成および活性酸素種の生成増加も認められた。一重項酸素の消去剤であるヒスチジンによるアポトーシス誘導の阻害から、アポトーシス誘導機序における一重項酸素の関与を確認した。
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