研究課題/領域番号 |
23500572
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
川元 隆弘 川崎医科大学, 医学部, 講師 (30368667)
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研究分担者 |
根石 陽二 川崎医科大学, 医学部, 講師 (80319946)
大倉 宏之 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (30425136)
吉田 清 川崎医科大学, 医学部, 教授 (60322583)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 冠動脈CT / 虚血性心疾患 |
研究概要 |
平成23年度は急性冠症候群を発症した症例約20例で責任冠動脈での不安定プラークを同定して血管内超音波法により観察し、IB信号の解析を行なった。またより解像度の高い光干渉断層法をもちいてより詳細な検討も行なった。一方で冠動脈CTについては撮像条件の最適化をおこなった。主として心拍数とRR間隔と画像解像度との関係を検討した。当施設保有の機器では現在のプロトコールでは約反芻が適切な心拍数から逸脱していることが明らかとなった。プラークの性状をCTで判定するためには画像の質を良好に担保する必要があり、より適切な心拍数コントロールのために超短時間型ベータ遮断薬の導入を考慮している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
冠動脈CT撮影にあたり、適正心拍数の設定を行なった。約半分の症例で適正心拍数の範囲外であったため、超短時間型ベータ遮断薬を導入することとした。そのため研究の進行に遅れを生じているが、不鮮明な画質では冠動脈プラークの病態にせまることは困難となるため、本設定には十分な時間をかけて行ないたい。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は静注で超短時間型ベータ遮断薬をもちいて心拍数の厳密なコントロールを行なった上で実際に血管内超音波法施行症例でCTを撮像、プラーク性状診断を試みる予定としている。
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次年度の研究費の使用計画 |
冠動脈CT撮像条件設定が予定より時間を要したため、本来CT画像の解析ソフトの購入にあてるべき費用が次年度へ繰り越しとなった。次年度使用額は平成24年度請求の研究費と合わせ、データ閲覧用のPC端末の購入、血管内超音波のデータ保存用の携帯型ハードディスクの購入、最新の情報収入のために海外での画像診断関連学会への出席のための費用に用いる。
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