今後の研究の推進方策 |
EMR/ESDでは複数の処置具を使用するので、多数のチャンネルの付属した先端キャップを製作する(各種手技により各々専用のキャップを製作)。各処置具は、チャンネルよりの出し入れで1軸、先端部の出し入れ・開閉に1軸、薬剤穿刺針に関してはシリンジによる薬剤注入に1軸、即ちひとつの処置具当たり2-3軸のリニアアクチュエーターにより稼働させるシステムを設計・製作し(上左図では計9軸必要)、各々の処置具の可動範囲を想定したマイコン制御系を設計・製作及びそれらの制御スイッチを遠隔操作パネルに配置する。また、研究代表者が開発したEMRデバイス:Internally retained snare (IRS) hood(Kume K, et al. Endoscopy. 40(5), 280-283, 2008)及び上中央・右図に示すESDデバイス:Wiper-knife(Kume K, et al. Endoscopy 39(S1) E144, 2007)は、本ロボットに有用と考えており各々2軸を用いてシステム化する。 上記デバイスを用いて、遠隔操作パネルにて手動操作によるEMR/ESD(各々2-3種)を実施する。自動化を前提に各操作が淀みなくできるよう各種調節する。また、このシステムの操作をさらに容易化・安定化できるデバイスあれば、新規の開発や想定外の既存のデバイスも上記2.の過程を取り入れて製作する。
|