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2012 年度 実施状況報告書

関節可動域の制限によって障害される日常生活動作を予測する技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23500579
研究機関福島大学

研究代表者

増田 正  福島大学, 共生システム理工学類, 教授 (00358003)

研究分担者 森田 定雄  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 准教授 (20202426)
相澤 純也  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, その他 (60376811)
キーワードリハビリテーション
研究概要

整髪や、洗顔、食事等の上肢の関係する16通りの日常生活動作について、赤外線カメラ式モーションキャプチャー装置(米国Natural Point社製、OptiTrack)を用いた計測を継続し、被験者を増やし、27名までの計測を終えた。下肢に関係する動作については、対象とする動作内容を、これまでの先行研究を参考にして検討し、椅子への着座や、靴の装着、浴槽の跨ぎ等、35動作を対象とすることを決定した。これらの動作を行わせるための、椅子や、跨ぎ動作用のフレームの器具を準備し、5名の被験者に対する計測を終えた。これらの下肢データを処理して、標準定義における関節角度の値と、被験者間での平均値等の統計処理結果を算出するためのプログラムの開発を行っているが、まだ開発途中段階である。
下肢動作については、並行的に、共同研究先である目白大学において、磁気式計測装置(米国Polhemus社製、Fastrak)を用いて、20名の動作を計測し、動作期間中の関節角度の最大値を集計し、平均値並びに標準偏差をとりまとめた。これについては、解析も終了し、論文投稿の準備を進めている段階である。今後、光学式装置で計測したデータとの比較検討を行う。
以上のデータ計測と同時に、上肢及び下肢動作のモーションキャプチャデータを公開するためのWEBサーバを開発した。計測したデータ並びにその付属情報(被験者コード、動作内容等)をブラウザから投稿するとともに、投稿されたデータを閲覧できるようにした。特に、モーションキャプチャー装置で得られた3次元の運動を、WebGLを用いてブラウザ上で3次元グラフィック表示できるようにするとともに、指定した関節の角度変化をグラフ表示することもできるようにした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の目標とした100名程度の被験者数には、このままのペースでは到達できないので、実験補助者及び、被験者確保の方策を立て、統計解析が可能な被験者数まで、計測を拡充する予定である。

今後の研究の推進方策

引き続きデータ計測並びに解析を継続し、統計処理が行える程度の規模にする。
しかしながら、単独の施設で大量のデータを収集することには限界があるので、24年度に開発したデータベースシステムを活用し、他研究施設からのデータ投稿を促すことにより、データの拡充を図る。特に、高齢者や特定の疾患をもった患者のデータを投稿しやすいように、被験者属性との関連が容易に分かるようにシステムを改良する。

次年度の研究費の使用計画

モーションキャプチャ装置に関連した消耗品・ソフトウェア更新・謝金、並びに、成果発表のための経費が主体となる予定である。

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公開日: 2014-07-24  

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