下咽頭収縮筋の加齢による形態および機能変化の予防目的で、神経栄養因子であるbasic fibroblast factor(bFGF)を局所投与しその効果を検証した。具体的には加齢ラットを用いて下咽頭収縮筋にゼラチンハイドロゲルによるDrug delivery system(DDS)にbFGFを高濃度で安定的に作用させ、下咽頭収縮筋に投与し、形態学的な変化、筋機能低下予防に関する研究を行った。組織学的検討、神経下装置の観察の結果、bFGF投与により、輪状咽頭筋の方が筋機能低下の予防効果が高いことが示唆された。
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