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2011 年度 実施状況報告書

虚弱高齢者に対するマウスピースを使用したマシントレーニングプログラムの効果

研究課題

研究課題/領域番号 23500585
研究機関長崎大学

研究代表者

松坂 誠應  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (60190435)

研究分担者 井口 茂  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (70184778)
石飛 進吾  長崎大学, 大学病院, 講師 (60363454)
平瀬 達哉  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (20592752)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード筋力トレーニング / 虚弱高齢者 / 運動機能向上 / 咬合力
研究概要

マシントレーニングを8施設で実施した。申請書に記載した方法で介入群と対照群に振り分けた。研究事業に同意し参加した対象者は29名(介入群14名、対照群15名)であった。4か月の研究期間が終了した対象者は、平成24年3月31日現在、19名(介入群10名、対照群9名)であり、残りの10名は研究事業を継続中である。対象者の初期評価において転倒恐怖(29.0±6.3)、転倒リスク(6.5±3.3)、高齢者抑うつ度(6.9±4.3)、運動機能{椅子起立時間(12.8±4.2秒)、Timed up & go test(11.8±3.9秒)、開眼片脚起立時間(8.9±3.4秒)}は有意差を認めなかった(p>0.301)。介入群および対照群ともに運動機能は介入期間が長くなるとともに改善していた。介入群では、対照群に比べ、8週で転倒恐怖と椅子起立時間が改善傾向を示し(p=0.10、0.09)、12週で対照群と有意差が認められなくなった。介入群では約1か月早く筋力改善が見られるようであり、当初予想したマウスピースによる咬合状態の改善がマシントレーニングの効果を早めているように思える。高齢者の多くは歯牙欠損による咬合不全が認められるため、上述の研究成果が認められると、効果的で効率的な運動機能向上プログラムとなり、虚弱高齢者の介護予防に寄与できると考える。現時点では対象者数が少ないため、症例数を増やすべく研究を継続する必要がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成23年度より国の介護予防事業の対象者基準が大きく変更になったため、市町村の介護予防事業の実施要項と体制の整備が遅れ、対象者選定も約5か月遅れたために、当初予定していた対象者の確保ができなかった。平成24年3月31日現在の対象者は29名である(当初計画36名)。対象者の評価票の回収が、上記の理由等で年度末までに回収できなかったため、謝金等の予算執行が遅れている。

今後の研究の推進方策

対象者の確保のために当初予定していた協力施設(8施設)を5施設増加することで、次年度には遅れを取り戻す。

次年度の研究費の使用計画

対象者29名の調査票の回収は平成24年5月には完了できるため、平成23年度計画分は平成23年度の研究費で対応する。また、協力施設の拡充に対しては、残った平成23年度研究費と平成24年度研究費を合わせて使用する。謝金・消耗品等の単価や研究費の使用目的には変更はない。

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公開日: 2013-07-10  

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