本年度は,昨年度に引き続き,実験①: 運動イメージ課題において,同時に運動イメージ課題と関連した感覚情報(視覚情報や聴覚情報)を提示することが,運動イメージの鮮明度に影響を与えるかどうかについての検討を経頭蓋磁気刺激(TMS)による運動誘発電位(MEP)を指標とした大脳皮質運動野の興奮性の変化と主観的な運動イメージの鮮明度評価によって検討する実験,実験②:運動イメージ課題における補助的手段として視覚映像を提示する場合,提示する映像の視点がどのような影響を与えるかについて,経頭蓋磁気刺激(TMS)による運動誘発電位(MEP)を指標とした大脳皮質運動野の興奮性の変化と主観的な運動イメージの鮮明度評価によって検討する実験の継続実験を行った.実験については概ね予想していたとおりの結果がでており,今年度はその成果を第47回日本作業療法学会及び第5回アジアオセアニア臨床神経生理学会で発表した.さらに発表時の討議において,実験方法の一部の問題を指摘された部分があったため,学会発表後,実験方法の一部見直しを行い,改めてデータの収集を開始した. 今後は,できる限り早急にデータ収集を終了して論文の執筆を行い投稿する予定である.
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