研究課題
基盤研究(C)
運動開始時の年齢が老齢期の移動能力,そして筋と脊髄前角細胞の形態に与える影響をラットに自発走行を課すことで調べた。老齢期における走行距離は,中年齢からの走行運動では増加したが老齢期からのそれでは変化しなかった。また自発走行は最高走行速度は向上させたが,中年齢から開始した方が効果が大きかった。後肢筋の筋湿重量は加齢に伴い減少したが,自発走行は中年齢,高齢期いずれから開始してもこの低下を抑制した。加齢は腰髄前角細胞数を減少させたが,中年齢から自発走行はこの減少を防止した。以上より,運動介入は老齢期における筋の形態を維持改善するとともに,開始時期に依存して脊髄前角細胞の保護にも働くことが示された。
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