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2012 年度 実施状況報告書

振動音響療法によるパーキンソン病の認知及びWearing Off改善効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 23500605
研究機関県立広島大学

研究代表者

小池 好久  県立広島大学, 保健福祉学部, 教授 (20368723)

研究分担者 加納 良男  吉備国際大学, 保健医療福祉学部, 教授 (70116200)
キーワード振動音響療法 / パーキンソン病 / 注意機能障害 / wearing-off現象
研究概要

研究課題の一つ;パーキンソン病患者の認知機能障害の改善
・注意機能障害の改善についての考察(体性感覚刺激によるマイネルト核の活性)
科研費課題番号;2050045(H20~H22)のテーマ「アルツハイマー病のBPSDに対する振動音響療法とフット・スパの効果の検討」のスチーム・フット・スパ(スチーム式足湯)の効果について臨床場面で検討した.その結果として認知機能の改善(特に注意機能改善)と心不全の改善効果が得られることが示唆されたために日本認知症学会において以下のテーマで発表.「認知症のBPSD及び中核症状に対する非薬物療法の一手法としてスチームフットスパ(スチーム式足湯)の効果の検討」Dementia Japan(1342-646X)25巻3号,397,2011.10.その後,さらに効果についての考察を重ね,Clin Interv Agingに 以下のタイトルでacceptされた.「Effect of steam-foot-spa on geriatric hospital patients with cognitive function:A pilot study」(2013.3.30 accept)
スチーム・フット・スパによる注意機能障害の改善効果は,末梢の体性感覚(今回は下腿)を刺激することで,マイネルト核のコリン作動性ニューロンの活性を促し,脳血管の拡張につながり,最終的には,注意障害の改善につながるということが示唆された.
・パーキンソン病患者の注意機能障害の改善
今回の研究対象者となるパーキンソン病患者の認知機能障害の特性としては注意機能障害が挙げられる.これらを踏まえて,振動音響刺激を,現在の体幹から,四肢末端(特に前腕と下腿)に与え,注意機能障害の改善が図れるように体感音響装置を改良した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究進行遅延理由
その1;振動音響装置「シンフォニー」の製作会社が倒産し音信不通となる.そのため不良機器のメンテナンスができなくなる.数社に振動音響療法の効果を説明して,研究協力を依頼.現在は広島の会社に協力を得て,改良にこぎつけることができた.
その2;振動音響装置の効果をリラクゼーションにだけ置くのではなく,末梢の体性感覚(今回は下腿と前腕)を刺激することで,マイネルト核のコリン作動性ニューロンの活性を促し,脳血管の拡張につながり,最終的には,注意障害の改善につなげることにも主眼を置いた.そのために業者に依頼して,必要な振動音響装置の改良を行った.但しこの過程で多くの時間を要することになる.

今後の研究の推進方策

1.研究対象者の確保
平成24年度中に協力医療機関を確保することができた.また,今回の研究内容に理解を示しでデータ収集等の協力が依頼できるスタッフの確保もできた.
2.今後の研究の進捗予定
2013年6月より研究をスタートして,8月末までには概ね研究を終了できるようにスケジュール調整中.

次年度の研究費の使用計画

1.臨床研究での消耗品・雑費の費用.
使用機器のメンテナンスや,記録媒体の消耗品等も含めた消耗品や雑費
2.論文投稿にかかる費用.
海外投稿予定.そのための論文校正料金や掲載料金等

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公開日: 2014-07-24   更新日: 2021-12-20  

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