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2013 年度 実績報告書

振動音響療法によるパーキンソン病の認知及びWearing Off改善効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 23500605
研究機関県立広島大学

研究代表者

小池 好久  県立広島大学, 保健福祉学部, 教授 (20368723)

研究分担者 加納 良男  吉備国際大学, 保健医療福祉学部, 教授 (70116200)
キーワード振動音響療法 / 高血圧 / 心不全 / 律動療法
研究概要

パーキンソン病患者の認知機能に対する振動音響療法の効果の確認として,パーキンソン患者特有の記銘力障害よりも注意障害が全面に出ている老健入居者10名を対象に,各々1日30分で2週間(ただし土日は省く),計10日間振動音響療法を施行した.
今回の研究に先立って行った,主に体幹に振動音響を与えるベットパッド型の市販の振動音響装置を用いた老健入居者15名を対象とした研究では,鼓膜周辺温の低下や心拍数の減小,DMASの改善等より,リラクゼーション効果が期待される結果を得た.
今回は,これも先立って行ったスチーム・フット・スパを用いた老人病院入院患者13名の研究で得られた,四肢末梢への体性感覚刺激により賦活されるマイネルト核の活性,それに伴うアセチルコリン神経系の賦活による脳内血管拡張の効果の可能性を期待し,両上腕3頭筋と両下腿3頭筋への振動音響刺激を行っている.
今回の注意障害が全面に出ている対象者10名に対する,安楽椅子での四肢への振動音響療法の効果は,スチーム・フットスパと同じく,生理機能(収縮期及び拡張期血圧の降圧効果及び鼓膜周辺温度の上昇)の変化は見てとれたが,認知機能・心理面(特に抑うつ状態)・行動面の変化は小さいものであった.
wearing-offの改善に関しては,行動面の変化が小さく安楽椅子での四肢への振動音響療法では,効果が期待できないと思われ,律動療法(正弦波のwhole-body vibration)を加納教授の元,PC12m3細胞(ニューロンモデル細胞の変異細胞)を用いて研究した結果,7.6Hz・10分でcontrolに比し有意に効果が認められた.このことより,wearing-offの改善には,非律動的な振動音響療法より,律動療法が効果があると考えられる.

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公開日: 2015-05-28  

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