今回の研究では,老健においてパーキンソン症状が出現している入所者及び,パーキンソン病特有の記銘力障害よりも注意障害が前面に出ている入所者計10名を対象に,四肢に振動を与えるタイプの振動音響療法を1日30分,述べ10日行った.その結果,収縮期血圧に有意な軽減,認知症の問題行動評価スケールのDBDに有意な改善,認知症者の抑うつ評価スケールのDMASに有意な改善が見られたが,認知機能の改善は見られなかった.Wearing -offに関しては,ニューロンモデル細胞(PC12m3)を用いた研究において,振動音響療法よりも律動療法のほうが,Wearing-offの改善効果が高いことが伺われた.
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