目的:1)脳卒中発症後の耐糖能異常(GI)の頻度、GI改善の有無、2)GIとインスリン抵抗性(IR)との関連、3)再発に対する影響、を検討。対象と方法:1)対象は糖尿病の既往歴がない22例。75g経口糖負荷試験(OGTT)を施行し、その改善の有無も検討。2)CIの成立過程をIRとの関連から検討、3)研究期間内での再発の有無を調査。結果:1)糖尿病型2例、境界型14例、正常型6例。OGTTを反復した12例中3例で境界型から正常型へ改善 2)CIではインスリン分泌が関与、3)再発の有無が確認された11例での再発や新たな脳卒中の発症はなし。 結論:脳卒中発症後GIの再発への臨床的意義は見出せなかった。
|