脳卒中患者の痙縮を抑制する装具を開発した。今回、この装具の効果判定を目的とした。対象は17名の脳卒中患者と年齢をマッチさせた10名の健常者である。方法は、筋電図を用いて前脛骨筋からひらめ筋への相反抑制を腓骨神経の条件刺激を利用して測定した。その抑制効果を%で計測した。 結果は、健常者ではこの装具を用いた場合と用いなかった場合で有意差はなかった。しかし、脳卒中患者では、この装具を用いた場合と比較して、用いなかった場合で有意に装具を使用した場合の方が相反抑制が得られることがわかった。このことから、この装具は、脳卒中によって阻害されていた拮抗筋からの相反抑制を回復させる効果があることが示唆された。
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