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2011 年度 実施状況報告書

細径求心性神経線維への刺激による筋緊張緩和のメカニズム-そのとき脳は?-

研究課題

研究課題/領域番号 23500622
研究機関東京有明医療大学

研究代表者

矢嶌 裕義  東京有明医療大学, 保健医療学部, 助教 (00563412)

研究分担者 高倉 伸有  東京有明医療大学, 保健医療学部, 教授 (60563400)
高山 美歩  東京有明医療大学, 保健医療学部, 助手 (20563414)
本間 生夫  昭和大学, 医学部, 教授 (20057079)
政岡 ゆり  昭和大学, 医学部, 講師 (70398692)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード振動誘発指屈曲反射 / 筋緊張 / 脳波 / 双極子追跡法
研究概要

本研究は、経皮的な通電刺激によって発生した細径求心性神経の興奮が筋緊張亢進を抑制する時の脳内メカニズムの解明を目的としている。本実験では振動刺激発生装置(振動機)によって筋緊張亢進状態を誘発し、脳波計から得られたデータを加算し双極子追跡法で解析して脳内の神経活動部位の同定を行う。平成23年度に行った主な内容は以下の通りである。(1)一定周波数の振動刺激により出現した一定時間内の脳波を、1発ごとの振動刺激を起点に加算した場合、どの時点での振動刺激によって出現した脳波であるのかを確定できないため、脳内神経活動の正確な発生源をつきとめられない可能性がある。しかしながら、ランダム周波数の振動刺激をすれば、刺激に対する脳活動パターンが明確になり、脳内神経活動の正確な発生源をつきとめる事が可能となる。そのためこの実験において、ランダム周波数の振動刺激の発生は必須である。この条件を満たすための振動機システムの開発については、本研究費を獲得する以前から業者に依頼し検討を続けていた。その後、試作品の改良、試行を繰り返し、平成24年3月末にランダム周波数発生振動機システムが完成し実験実施の準備に入った。(2)ランダム周波数発生振動機システムを駆動するための機材や筋緊張を測定するための機材をそろえた。(3)振動機誘発指屈曲反射の被験者を募り、反射が十分に誘発されることをプレ実験で確認した。 実験の要となる振動機は、その開発に伴い予期せぬ問題が生じ、本実験の実施が予定よりも遅れたが、これらの問題を解決せずには本研究の目的を達成することはできず、試行実験を何度も繰り返してきた。この実験の遅れを取り戻すべく、システムの完成後、直ちに実験を開始した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

振動機については平成23年5月には設計図が完成し、地震の影響等で本実験に必要な様々な機器の納品に遅れが生じたが、7月に試作品が完成した。そしてこの振動機を試行したところ、ランダム周波数での振動刺激の発生方法や振動刺激に伴うノイズの除去等に関する問題が発見された。 また後の試作品においては、振動刺激の周波数の変化に伴い振幅が微妙にかわってしまう等の問題も見つかった。 振動刺激発生装置の精度を高めるため、これらの問題をクリアし、試作品の改良、試行を繰り返したため実験の開始に遅れが生じてしまった。

今後の研究の推進方策

平成23年度中に行う予定であった15回の実験を含め、計45回の実験を平成24年度に実施する。また、データの解析も併せて行っていく。 また平成24年度に予定していた、分析された実験結果をもとに行うディスカッションは、計画通り年度末に行うか、または実験実施および解析の進行状況を鑑みて平成25年度前半に行うものとする。

次年度の研究費の使用計画

平成24年度は、平成23年度分に計上した実験参加者に対する謝金と、解析に伴い発生する費用および振動機の開発費用、学会参加、ディスカッションに関わる費用の使用を予定している。またディスカッションの開催時期によっては、ディスカッションに伴う費用を平成25年度に繰り越す可能性がある。

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公開日: 2013-07-10  

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