研究課題
基盤研究(C)
本研究は,慢性痛発症前の運動負荷が慢性痛に及ぼす影響について基礎的検証を行った.ランニングホイールで2週間の自発運動を行った(前運動)群と行わなかった(未運動)群に対して,片側後肢に2週間のギプス固定を行い,ギプス固定後慢性痛(CPCP)モデルラットを作製した.両群について,行動学的および免疫組織学的に比較検証を行った.前運動群は,未運動群よりも機械的痛覚増強が減弱した.中でも,固定部位より最も離れた尾部における機械痛覚増強が大きな減弱を示し,尾髄ミクログリアの活性化も抑制されていた.これらの結果から,慢性痛発症前の運動負荷に運動器不活動後の慢性痛発症の予防効果が存在する可能性が示唆された.
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