評価環境整備として,(1)実験協力者の様子を多角的に分析できる録画/録音システムの開発,(2)心的負担の評価手法NASA-TLXを視覚障害者向けに改良,(3)音声ブラウザ対応の記憶力測定ソフトウェアの開発,を行った。 これらにより,視覚障害者と晴眼者の短期記憶力に差があるとは言えない,という結果を得た。また,両者とも,検索時間と心的負担の間には強い相関があり,視覚障害者のウェブ検索における心的負担の値と傾向は,晴眼者のものと似ていることがわかった。検索時間がかかる要因を探るため損失度に関する定義式を提案した。
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