研究課題/領域番号 |
23500645
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
木村 春彦 金沢大学, 電子情報学系, 教授 (60141371)
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キーワード | 独居老人 / ニオイセンサ / 環境認識 / 介護支援 |
研究概要 |
本研究で明らかにしたのは、以下の機能の実現である。これらの機能を申請者らがこれまでに開発してきた独居老人介護支援システムの機能として追加することにより、独居老人のための環境認識システムを開発していく。 1.独居老人を意識して、交流眼電図による水平方向の眼球運動と随意性瞬目を用いた意思伝達支援装置を開発した。2.圧力センサを用いて老人のうつ状態発見をサポートするシステムを開発した。3. Hog(画像の勾配強度と勾配方向から算出した)特徴量を考慮して、独居老人の表情認識を支援する手法を開発し、被験者数不足から試験的に軟性膀胱鏡画像の操作推定に適用した。4. HogとBag of Keypoints(画像を局所特徴量の出現頻度のヒストグラムで表現する手法)を考慮して、独居老人の表情認識を支援する手法を開発し、試験的に工作機械用制御盤内における物体認識に利用した。5. 顔画像間の濃度特徴を用いて独居老人の表情認識を行った。6. 遺伝的アルゴリズムを用いて精神関連疾患による引きこもりの診断基準作成システムを提案し、被験者数不足から不登校児童に試した。7. 可視光センサを用いた浴槽内の転倒検知システムを開発した。8. ニオイセンサを用いた独居老人宅の環境モニタリングを実施した。9. 赤外線ポインティングデバイスの選択操作を支援するシステムを開発した。10. なりすましを予防するため、リモコン型操作デバイスと圧力分布センサを用いてPCの認証システムを開発した。etc
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
遺伝的アルゴリズムを用いた環境認識では、独居老人の大局的な活動を検知することができた。しかし、ご認識が30%もあり、実用化にはまだ時間がかかる。ただし、独居老人の介護支援では、多数の有用なシステムを開発することができた。
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今後の研究の推進方策 |
遅れを取り戻すために、エフォートを80%に上げる。
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次年度の研究費の使用計画 |
予定通り実施する。
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