• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

占領下オーストリアにおける学校体育に関する歴史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23500685
研究機関東京学芸大学

研究代表者

鈴木 明哲  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (70252947)

キーワード4ヶ国占領下オーストリア / 学校体育 / 歴史的研究
研究概要

本研究の目的は、第二次大戦後の4ヶ国占領下オーストリアにおける学校体育の復興過程について、(1)未開拓資料を体系的に調査・収集し、(2)その資料を「占領下」という新視点から検討、考察を加え、(3)これまで明らかにされてこなかった戦後オーストリアの学校体育史研究に新境地を開くことにあった。(1)については、当初在米資料の調査・収集も計画していたが、オーストリア国立文書館所蔵資料が膨大で、なおかつ体系的な目録が未整理であったために、こちらの作業に専念し、在米資料の調査・収集は断念せざるを得ない結果となった。しかしながら、オーストリア連邦教育省に関する行政文書を見出したことは大きな成果であった。(2)については、ウィーン大学中央図書館雑誌室においてアメリカ占領軍が発刊していた教師向け雑誌Erziehungを収集し、検討・考察することができた。その結果、アメリカが自国の人気スポーツであるバスケットボールをオーストリアに導入しようとしていたことや、自国で一般的となっていたグループ学習の理論と実践をオーストリアに導入しようとしていたがオーストリア側との間に軋轢を生じていたことなどが明らかとなった。(3)については、資料的制約があり「占領下」という新視点を駆使したアプローチができなかったが、オーストリア連邦教育省に体育館付設状況に関する報告が多数届けられており、この史実を詳細に検討・考察した結果、戦前・戦後を通じてオーストリア学校体育における最大の課題が体育館付設状況が劣悪であったことが判明した。これこそが本研究が提示するオーストリアの学校体育史研究に対する新境地であり、この成果は2013年10月に開催された教育史学会大会において口頭報告し、その後当該学会に論文として投稿し、現在審査中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 1950年前後オーストリアにおける体育館付設状況と体育の授業-「自然体育」との関係を手がかりに-

    • 著者名/発表者名
      鈴木明哲
    • 学会等名
      教育史学会
    • 発表場所
      福岡大学(福岡県福岡市)

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi