• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実施状況報告書

児童が運動有能感やセルフエフィカシーを高めて生きる力を育むための身体教育の価値

研究課題

研究課題/領域番号 23500689
研究機関富山大学

研究代表者

橋爪 和夫  富山大学, 人間発達科学部, 教授 (80189472)

研究分担者 山地 啓司  立正大学, 法学部, 講師 (50012571)
佐伯 聡史  富山大学, 人間発達科学部, 准教授 (80361939)
キーワード身体教育学 / 運動有能感 / セルフエフィカシー
研究概要

平成24年度の研究目的は「児童が運動有能感やセルフエフィカシーを高めて生きる力を育むための身体教育の価値」を研究するために、1)日本の児童の継続調査と2)海外調査を実施することであった。以下にそれぞれの実績の概要である。
1)平成23年度に引き続き富山県射水市立中太閤山小学校の全児童(385名)を対象者として文部科学省の体力テスト、健康生活調査、運動有能感調査、逆上がりができるかできないかの調査を実施した。逆上がりの調査を①できる②できないが練習すればできる③練習してもできないに区分して、2年間の変容を確認した。その結果、①継続的にできる群は20%、②練習すればできるという気持ちを有する群は49%、③練習してもできないという気持ちの群が32%であった。逆上がりができていたのに、できなくなり、しかも、練習してもできないという気持ちを有するようになった児童が5%いた。また、練習すればできる気持ちから練習してもできない気持ちになった児童は8%いた。昨年度の結果で逆上がりができない児童の中で、「練習すればできる」という気持ちを有する児童は「食事の時によくかむ」という生活習慣との関連生が認められたが、本年度も同様の関連性が確認された。
②モンゴル共和国のビンデル学校、ゴビ砂漠第2学校・第3学校の児童生徒(延べ1230名)を対象として、1)の中太閤山小学校と同様の健康生活調査のアンケートと50m走、握力、立ち幅跳びの体力テスト、逆上がりの調査を実施した。モンゴル国の児童は逆上がりができな児童が多いが、やればできるという気持ちを有する児童が多かった。
③本研究の結果は、平成25年度の日本体育学会、日本教育医学・日韓教育医学国際学会、日本体力医学会で発表する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度の研究は平成24年度研究実施計画に記述した内容をおおむね達成できた。実施できなかった内容も含めて、以下に記述する。
①小学校での実践指導ができず、アンケート調査だけ行った。できない児童のなかで、やればできると思う児童、やってもできないと思う児童に実践指導を計画していたが、実践の機会を設けることができず、アンケート調査と体力テストのデータ収集・解析のみ達成した。しかしながら、小学校の教員に指導をお願いした。
②平成24年度にはモンゴル共和国での調査が順調に実施できた。

今後の研究の推進方策

平成24年度は2年次としてはおおむね順調に研究を進めることができた。しかしながら、当初計画で達成できなかったことも含めて以下のように研究を推進する。
①平成23年度からの調査内容を日本とモンゴル国で継続的に実施する。
②平成23年度と24年度に行った研究成果を発表する。

次年度の研究費の使用計画

平成25年度は韓国で開催される第61回日本教育医学会兼第15回日韓健康教育シンポジウムで成果を発表する予定でる。また、モンゴル国での継続調査を実施する。
平成25年度の経費のほとんどは当初計画どおり、海外調査の旅費と研究補助員の国内・海外での実験補助の謝金にまかなわれる計画である。

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi