• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

児童が運動有能感やセルフエフィカシーを高めて生きる力を育むための身体教育の価値

研究課題

研究課題/領域番号 23500689
研究機関富山大学

研究代表者

橋爪 和夫  富山大学, 人間発達科学部, 教授 (80189472)

研究分担者 山地 啓司  立正大学, 法学部, その他 (50012571)
佐伯 聡史  富山大学, 人間発達科学部, 准教授 (80361939)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワード身体教育学 / 体育科教育学 / 体力 / 体格 / 生活健康習慣 / 自尊心 / 運動有能感 / 生きる力
研究実績の概要

本研究の目的は日本の児童が運動を会得しようとする意欲が低下している水準や要因を解明することであった。対照として生きる力の逞しさがあると仮定する発展途上国(モンゴル国)の児童を調査した。
最終年度の成果は、①モンゴル国の児童生徒を含む子どもの発育発達を学術論文として発表、②両国の子どもの体格・体力・生活習慣・運動有能感を日本体力医学会で発表、③モンゴル国の子どもの現状と課題について、日本発育発達学会でシンポジストとして発表した。
研究全体を通じた成果は、①富山県N小学校で新体力テスト、運動有能感調査、体格調査、生活健康調査、逆上がり調査を4年間縦断的に調査した(平成26年度は14学級356人)。②モンゴルの調査は、体格、握力・50m走・立ち幅跳び、生活健康調査を横断的に行った。2012年9月ビンデル学校220名、南ゴビ第2学校79名、南ゴビ第3学校240名、2013年9月にブルド学校303名、ウランバートル市第21学校200名、2014年9にトゥブ学校1101名、ボルノール学校580名、ウランバートル市第21学校536名に調査した。③体格は日本の児童が良い傾向が示された。④生活健康調査では、モンゴル国、日本国のそれぞれに良い点と改善点が示唆された。⑤運動有能感はモンゴル国の児童生徒が有意に高い傾向が認められた。⑥日本の子どもは逆上がりが出来る割合が低下しているが、モンゴル国の子どもでは一人で馬に乗れる割合が低下している(地方の子どもは約8割が、都市では3割の子どもが一人で馬に乗れる)。
モンゴルの都市の子どもの現状は、東日本大震災による教育・居住環境の悪化が子どもの体力や健康な生活に悪影響を及ぼしていることと似ている。両国の児童生徒の体力や健康な生活は大きな差はないが、やれば出来るという気持ちには、モンゴル国の方が高い傾向がみられた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Confirmation Regarding Height Growth Pattern of Youth in Mongol UIs-Analysis by Wavelet Interpolation Methods-2014

    • 著者名/発表者名
      Khulgar Tserenvandan, Katsunori Fuji, Kazuo Hashizume, Keiji Yamaji, Satomi Sawa, Jun Dong Kim
    • 雑誌名

      The ICHPER-SD Asia Journal of Research

      巻: 6(2) ページ: 79-86

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 体格・体力・生活習慣からみたモンゴル国の子どもの現状と課題2015

    • 著者名/発表者名
      橋爪和夫
    • 学会等名
      日本発育発達学会第13回大会
    • 発表場所
      日本大学文理学部
    • 年月日
      2015-03-14
    • 招待講演
  • [学会発表] モンゴルの子どもの体力と生活習慣2014

    • 著者名/発表者名
      橋爪和夫,Khulgar Tserenvandan,山地啓司、澤聡美、阿尾昌樹
    • 学会等名
      日本体力医学会第69回大会
    • 発表場所
      長崎大学
    • 年月日
      2014-09-20

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi