研究課題/領域番号 |
23500696
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
小澤 雄二 熊本大学, 教育学部, 准教授 (10244097)
|
研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
|
キーワード | 武道 / 安全指導 / 施設・用具 / 指導法 |
研究概要 |
本研究では、「設置が簡易で安全に武道の指導ができる施設・用具の開発」を研究課題として、申請者らがこれまでに開発し実用化した、体育館などの平板床に簡易な作業により、柔道畳を堅固に維持固定できる簡易柔道畳設置ユニット(以下、「トメ太郎」と称する)を基礎技術として、その力学的な見地からの有効性の検証を行うこと。併せて、この技術を用いた体育館、講堂、柔道場、空き教室などの場所を選ばずに短時間で的確に設置でき、かつ初心者や子どもでも安全に相撲ができる「簡易安全土俵マット」の基本設計の確立と、その実用的評価を目的としている。 初年度である本年度は、「簡易安全土俵マット」に関して当初の計画以上に研究が進展し、その研究成果として実用新案登録、学会発表、論文発表、実用化(製品開発)を行うことができた。また、申請者らがこれまでに開発し実用化した、「トメ太郎」の力学的な見地からの有効性の検証について、携帯型デジタル高解像度高速度カメラ一式等を用いて実験を行い、データの収集と解析を行っている。さらに、研究を実施する中で、「安全な武道指導」という目的を達成するためには、施設・用具等のハード面のみならず、指導法等のソフト面の充実の必要性を感じるようになった。そこで、「安全な武道指導」のためのソフトとして、中学校学習指導要領に例示として示されている9つの基本的な投げ技を用いた「中学校柔道授業の形」の考案と教材化のための研究打ち合わせ、並びにデータ収集と解析を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
「簡易安全土俵マット」に関して、ほぼ研究の目的を達成することができた。
|
今後の研究の推進方策 |
「安全な武道指導」という目的を達成するために、施設・用具の開発(ハード面)に加え、安全な柔道の指導法(ソフト面)に関する研究も併せて進めたい。
|
次年度の研究費の使用計画 |
研究打ち合わせや資料収集のための旅費、その他データ収集・解析に必要な物品費、成果発表に伴う旅費が必要になる。
|