本研究は、次の2つの課題に取り組むことによって、体育教師の運動指導力向上プログラムの内容開発に有効な資料を提供する目的で進められた。 課題1:運動の意味構造の分析から子どもの実態に合ったきめ細かな系統的な運動教材を開発すること。 課題2:開発した運動教材を用いた授業を実践し、教師の授業改善を図ること。 課題1については、人間の運動発達の過程において、どのような情況で、どういう意味をもって運動が発生してくるのか検討し、指導実践を通して子どもの発達レベルに適合する運動教材を開発した。 課題2については、はじめに児童生徒の学習レディネスを異校種の教員が連携することによって把握した。次に、課題1の考え方を活かし、児童生徒の学習レディネスに適合する運動教材を開発して授業を実践した。その結果、小学校と中学校の教諭が従来の自身の授業を改善することができた。
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