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2013 年度 実績報告書

近世関東の村における剣術流派の普及に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23500700
研究機関工学院大学

研究代表者

数馬 広二  工学院大学, 公私立大学の部局等, 教授 (30204407)

キーワード関東農村 / 剣術流派 / 九州歴史博物館 / 九州大学 / 全米日系人移民資料館 / 馬庭念流 / 市川家
研究概要

本研究テーマは「近世関東の村における剣術流派の普及に関する基礎的研究」である。本年度は、剣術流派の広がりについて調査した。まず1.関東農村に興った剣術流派の九州地方での普及について(1)九州歴史博物館・園田文書では江戸の道場の所在の断片(メモ)によると、「本所 直心影流 男谷精一郎、一刀流 近藤弥之助、心行刀流・下谷御徒町 伊庭軍兵衛」など幕末江戸における剣術流派道場の所在の一端がわかる文書が所蔵されている。(2)九州大学付属図書館合同図書室では、江戸で一刀流道場を開いた中西忠蔵から山鹿八郎左衛門への竹刀打ち込み稽古に関する文書が存在した。幕末に廻国修行が横行していた一方で、江戸周辺の剣術流派の考え方や情報が九州へも伝わっていたことがわかる。
また2.上州で興った馬庭念流の門人が米国へ渡った史実から、全米日系人移民資料館(Japanese American National Musium 以下JANM)で調査を行った。1)「褒状」(大正3年2月11日 福島県立福島中学校 発行 第1学年 中組 作田今朝之助宛て 剣道寒稽古)2)剣道具(面) 面がね14本 突き当ての裏に「J.KOBASHI」(小橋)の名前あり。製造元は大野屋 東京・印牧製)等が所蔵されている。日系移民は第2大戦時、収監され多くの古文書などが没収されたとみられ、引き続き、JANAMでの調査は有効であると考えている。
3.上野国甘楽郡羽沢村(現:群馬県南牧村)に旧武田信玄・勝頼父子家臣家であったが帰農した市川五郎兵衛真親(1571-1665)は馬庭念流門人であった。徳川家康からの「朱印状」を根拠に砥沢村(現:南牧村)で砥石山の経営を行うとともに、信州佐久地方で新田開発(五郎兵衛新田)を行った。市川家で馬庭念流太刀組目録(安政3年3月 樋口定伊→市川四郎左衛門)などの文書を撮影した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 その他

すべて 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [図書] 絵と写真にみる剣道文化史2014

    • 著者名/発表者名
      入江、長尾、数馬、酒井ほか(全日本剣道連盟東日本資料委員会)
    • 総ページ数
      136
    • 出版者
      全日本剣道連盟
  • [備考] 数馬広二 研究者情報データベース 工学院大学

    • URL

      http://er-web.sc.kogakuin.ac.jp/Profiles/5/0000459/profile.html

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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