この研究は、江戸時代を通して、関東(上野国(群馬県)、武蔵国(東京)、常陸国(茨城県)、安房国、下総国、上総国(ともに千葉県))の農村において剣術流派がどのように存在し、継承されたかを調査することで、農民の身体観を明らかにしようとする試みである。 特に剣道場の場所(上野国群馬郡金古村・小野派一刀流中澤清忠、上野国・馬庭念流の江戸道場)、門弟の援助(馬庭念流20世樋口定廣の例)、流派による奉納額(中沢清忠、樋口定廣の奉納額)を調査した。また、下野国の剣術流派の分布をみた。また武蔵国八王子犬目村の八王子千人同心家、斎藤家が所蔵した文書を整理し、2013年までに、4,600のリストを作成した。
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