研究概要 |
本研究は,カーリング基本技能の一つであるスウィーピング中に発揮する力の測定装置を開発し,スウィーピング・パフォーマンスの客観的評価システムの構築を目指すものである.平成24年度はブラシ荷重検出の出力感度の向上を目指し,測定装置へのロードセルを組み込み,テレメータシステムを導入したが.データ解析の結果,部分的な欠損が見られることがわかった.データの部分欠損によってブラシシャフト角度算出に誤差が生じ,結果として信頼性のあるスウィーピング力を求めることができなかった.平成25年度は,これまでの研究のまとめと研究成果公表にあてる予定であったが,測定装置を改良し,追加実験を行った.Bluetooth小型無線モーションレコーダを用いて測定では,比較的安定した送受信が可能であり,ジャイロセンサの出力には若干バイアスする傾向が見られるものの受信データにほとんど欠損がないことがわかった. 研究成果として,2013 ASICS Conference of Science & Medicine in Sport, Supplement to Journal of Science and Medicine in Sport において「Force measurement of sweeping on ice in curling (Hitoshi Yanagi, Katsumi Miyakoshi, Noriyuki Yamamoto)」を発表した.また特許出願「カーリングブラシ用検出装置,カーリングブラシ及びカーリング用計測システム(発明者:宮越勝美,柳 等,特願2013-122225)」した.追加実験の結果については平成25年度中の成果発表には至らなかったので,平成26年度人間科学研究に投稿する予定である.
|