研究課題/領域番号 |
23500725
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
尾崎 正峰 一橋大学, 社会(科)学研究科, 教授 (20272768)
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研究分担者 |
坂上 康博 一橋大学, 社会(科)学研究科, 教授 (10196058)
坂 なつこ 一橋大学, 社会(科)学研究科, 教授 (00345456)
岡本 純也 一橋大学, 商学研究科, 准教授 (00313437)
鈴木 直文 一橋大学, 社会(科)学研究科, 講師 (80456144)
中澤 篤史 一橋大学, 社会(科)学研究科, 講師 (70547520)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | スポーツ / グローバリゼーション / 格差 / 不平等 |
研究概要 |
本研究は、グローバル化の進展によって国際社会の枠組みが大きく変容する中にあって、第一に、経済的要因にともなう格差・不平等の諸問題がスポーツ場面にどのように現れているかの実相をとらえていくこと。第二に、スポーツ活動そのものへの参加のみならず、格差・不平等の渦中にある者自らがスポーツによる社会開発などのプログラムに主体的に参画すること(逆に、参画できないこと)についての実態把握、を目的とする。 平成23年度においては、研究代表者、および研究分担者がこれまでに進めてきた共同研究の蓄積を基盤としながら、上記の目的、視点に沿って研究を遂行した。その成果は、第一に、スポーツの格差・不平等の視点からあらためて戦後過程をとらえ直す作業を行い、とくに、戦後日本のスポーツ政策、スポーツ組織の戦後過程を対象とするものについては、いち早く研究成果を学会発表、論文などの形で公表した。第二に、国外調査(オーストラリア、アイルランド)においてフィールドワークと資料収集(各国・地域の図書館等に収蔵されている関連文書、関連団体の所蔵資料、および、行政資料等)を行った。ここで収集された資料等は、日本ではまだ紹介されていないものを多く含んでいる。第三に、国内調査においては、地域社会の実態とその特質を探ることを中心的なテーマとし、とくに関西地域を中心にフィールドワークと資料収集を行った。第四に、研究をより広い視野から構造的に発展させるために、関連分野の研究者との交流を図り、当該分野の現在の研究の成果の把握に努めた。 以上の研究成果、収集データなどを総括し、平成24年度の研究活動に資するためにまとめを作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでの研究代表者と研究分担者の共同研究の蓄積を基盤として、当初の計画通りに、国内調査、国外調査を実施し多くの関連資料を収集することができた。同時に、本研究に関連する分野の研究動向の把握に努めた。これらの研究活動に関する学会発表等、成果発表を積極的に進めた。構成メンバーが同じ研究室に所属するという利点を生かして、研究交流、情報交換を日常的に行っていることも研究が順調に進展していることの大きな要因である。
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今後の研究の推進方策 |
平成23年度に引き続き、スポーツの格差・不平等の実態を把握するため国外調査、国内調査を実施する。あわせて、理論的な動向の把握に努める。また、関連分野の研究成果の摂取についても視野に入れ取り組んでいく。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成23年度の未使用額はなし。今後は研究を遂行するために、旅費(国外調査、国内調査の実施)、物品費(研究動向把握のための図書・資料購入、パソコン等)、謝礼(関連分野の専門知識の提供)、その他(まとめの印刷費)などへの使用を計画している。
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