先進的な競泳のターン・スキルを提案することを目的とした.ストリームライン姿勢とグライド速度の計測,クイック・ターンで回転期の頭の軌跡を楕円に近似,タッチ・ターンで回転期の頭の軌跡の水面からの高さ計測を実施した.そして次の結果を得た;1)肩甲帯の可動性により肩を引き上げ,三角筋を耳につけたストリーム・ライン姿勢のグライド速度が高かった.2)クイック・ターン回転期における頭の楕円軌跡は長軸が浅い角度で傾き,短軸が短い状態でターン・パフォーマンスが高かった.3)タッチ・ターン回転期における頭の軌跡は,水面に近い方がとその時間が短かった.これらの要素が先進的な競泳のターン・スキルとして提案された.
|