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2011 年度 実施状況報告書

生涯体育につながる小・中・高校と連続した持久走の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23500732
研究機関広島大学

研究代表者

黒川 隆志  広島大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (40170104)

研究分担者 上田 毅  広島大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (90254648)
黒坂 志穂  福山平成大学, 健康スポーツ科学科, 講師 (80580901)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード持久走 / 指導法 / 生涯体育
研究概要

本研究は、持久走の方法論に着目し、生涯体育につながる効果的な持久走の指導法を明らかにすることを構想している。このため、特徴の異なる3種類の代表的な持久走(全力法、内回り法、RPE法)を取り上げ、持久走中の生理学的特性、運動学的特性、及び走者の意識の視点からそれぞれの持久走の特性を比較検討する。 初年度としての今年度はまず、大学生の1500m走と5000m走の全力法を対象に、新装置の走速度距離センサーによるピッチとストライド、及び高速度ビデオ撮影による走動作を両距離の走行間で比較した。その結果、平均ペースは1500m走(251.6m/min)が5000m走(196.3m/min)より30%高かった。走中のペースは最初の加速後、徐々に低下し、中盤以降は維持し、最後に上昇した。ピッチは両距離の走行間に大きな差はなく、ペースの差は主にストライドに依存していた。心拍数は両距離の走行ともスタート直後に急上昇し、その後180bpm前後を維持した。動作解析の結果、1500m走では走行の序盤と終盤における走動作に変化がほとんど認められなかった。5000m走では走行の序盤に比較して終盤において接地動作に要する時間が長くなり、また走動作の回復期の膝関節が伸展位になった。このように、走距離の長さはペースと走動作に影響することを明らかにできたので、この結果を学会に報告した。 また、この結果を踏まえて、高校生を対象にこれらの指標だけでなく3種類の持久走中の生理学的特性、運動学的特性、及び走者の意識のアンケート調査の全ての測定を実験計画通り実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

新装置である走速度距離センサーによるピッチとストライドの測定、及び高速度ビデオ撮影による走動作解析により走距離の長さはペースと走動作に影響することを明らかにできた。また、今年度の主要課題としての高校生については計画通りに実験を完了し、データを収集した。

今後の研究の推進方策

今年度に測定した高校生のデータをまとめ論文にする。また、次年度の主要課題としての中学生について実験し、データを収集する。

次年度の研究費の使用計画

消耗品費として12万円、国内学会及び国際学会において研究成果を発表するための旅費として50万円、データ整理及び被検者等の謝金として25万円、その他の雑費として8万円、合計95万円を執行する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] The effect of the running distance to the pace and the running form in a distance race2011

    • 著者名/発表者名
      Kenta Nishiyama,  Takashi Kurokawa,  Goro Moriki, Shiho Kurosaka,  Takeshi Ueda, Ryo Tominaga
    • 学会等名
      Asia-Pacific Conference on Exercise and Sports Science
    • 発表場所
      Shanghai University of Sport・China
    • 年月日
      Nov.1-4, 2011

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公開日: 2013-07-10  

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