子どものスポーツ意識と総合運動部に関する研究

2012 年度 実施状況報告書

• 研究課題/領域番号: 23500734
• 研究機関: 愛媛大学
• 研究代表者: 藤原 誠 愛媛大学, 教育学部, 教授 (00156928)
• キーワード: 総合運動部 / 子ども / スポーツ意識

研究概要

本研究は、子どものスポーツのあり方を検討する意図のもと、小学校に設置が進められている総合運動部の実情や、子どものスポーツ意識について把握し、子どもの立場から子どものスポーツを見直すことを目的としている。
研究初年度は、研究対象地となる小学校総合運動部の設置が進んでいる熊本市を訪ね、熊本市教育委員会で小学校運動部・総合運動部の設置経緯や設置状況について情報を収集した。さらに総合運動部設置校を訪ね、校長、総合運動部担当教員等に面談し、運動部の設置・活動状況、総合運動部の設置・活動状況、地域スポーツクラブの活動状況等について聞き取り調査を実施した。
研究２年目となる24年度は、初年度に得た情報に基づき、「小学生のスポーツ活動についての調査」を実施すべく、その内容を検討した。日常の生活状況、体育やスポーツに対する意識、運動部・総合運動部・スポーツクラブへの加入状況や活動状況等についての内容を盛り込んだ調査票案を作成した。
作成した調査票案をもって再度、熊本市を訪れ、教育委員会担当者及び総合運動部設置小学校４校の校長、総合運動部担当者と面談し、調査内容についての見解を聴取した。その際、４小学校の校長に調査実施の協力依頼を行い、了解を得た。その後、調査票の一部修正を行い、小学校４校において質問紙による調査を実施した。この調査を通して、子どもたちのスポーツに対する意識やスポーツ実施の生の状況を明らかにすることができる。
現在、調査票の回収を終了し、データ処理の作業に着手したところである。データ数が多く、やや時間が必要となるが、今後、データ処理を急ぎ、結果の分析・考察をできるだけ速やかに行い、研究結果の取りまとめを行いたい。

現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究対象地となる熊本市の教育委員会、総合運動部を設置している小学校を訪ね、運動部・総合運動部の設置経緯や総合運動部の設置状況について情報を収集し、その概要の把握を済ませている。
さらに、総合運動部が設置されている小学校児童のスポーツやスポーツクラブに対する意識、スポーツ実施状況、スポーツ実施の希望等を把握するための調査も実施を終えた。今後は、調査のデータ処理を行い、分析・考察を進めていく。それらを取りまとめて本研究の成果としたい。

今後の研究の推進方策

研究対象地の運動部・総合運動部の設置に関する情報についてはほぼ収集を終えている。今後はそれらを整理してまとめることになる。
質問紙による調査についても回収を終えており、今後はそのデータ処理を進めることになる。データ処理をできるだけ速やかに行い、結果の分析・考察を進めたい。
調査結果の概要をまとめた段階で、研究対象地を再度訪ね、調査結果の概要を伝えるとともに、今後の運動部・総合運動部のあり方等について意見交換を行う。
以上の取りまとめを行うことにより、本研究の目的を達成したい。

次年度の研究費の使用計画

調査のデータ処理、およびデータ処理結果の整理を行うために謝金が必要となる。また、データ処理およびデータ処理の整理に際して、情報を保存するためのメディア等の購入が必要となる。
さらに、調査結果の概要をまとめた後、研究対象地を再訪し、調査結果の報告ならびに意見交換を行うための旅費が必要となる。
また、本研究の成果を取りまとめた報告書を作成するために印刷費が必要となる。