研究課題/領域番号 |
23500741
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研究機関 | 鹿屋体育大学 |
研究代表者 |
田中 孝夫 鹿屋体育大学, スポーツ・武道実践科学系, 教授 (60274867)
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研究分担者 |
荻田 太 鹿屋体育大学, スポーツ生命科学系, 教授 (50224134)
斉藤 和人 鹿屋体育大学, スポーツ生命科学系, 教授 (50170494)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 一流競泳選手 / 国際競技力 / 体力的指標 / 力学的指標 / 泳パフォーマンス / 推進パワー / 推進効率 / 抵抗ー泳速関係 |
研究概要 |
【目的】本研究の目的は、一流競泳選手の代謝(体力)的・力学(技術)的指標を定量し、その特性を明らかにするとともに、それらと各距離種目の泳成績との関連性について明らかにすることであった。【方法】被検者は、全日本選手権出場経験を持つ女子競泳選手13名(国際大会出場経験者4名)であった。本実験では、代謝的指標として最大酸素摂取量、最大血中乳酸濃度、OBLAにおける泳速度(V@OBLA)が、力学的指標としては泳速-抵抗関係、最大推進パワー、推進効率が定量された。これらの測定値と50 m、100 m、200 m、400 mの泳成績との関係を検討した。【結果及び考察】有酸素性・無酸素性の代謝的指標である最大酸素摂取量や最大血中乳酸濃度と各距離種目の泳速との間に有意な相関関係は認められなかったが、V@OBLAについては200m、400m泳速と正の相関が認められた(P<0.01)。一方、力学的指標との関係をみると、各距離種目における群の平均泳速より推定された各被検者の抵抗値は、200m(P<0.05)、400m泳速(P<0.01)との間に負の相関が認められ、最大推進パワーは50m(P<0.01)、100m泳速(P<0.05)との間に、また推進効率は200 m(P<0.05)、400m(P<0.01)泳速との間にそれぞれ正の相関が認められた。 以上の結果より、良い泳成績を収めるには、より高いエネルギー供給能力を有することが有利であるには違いないが、本結果は必ずしも一流選手の泳成績に対してエネルギー供給能力が直接関係しているわけではないことを示している。これに対し、短距離種目ではより大きな推進パワーの発揮が、中・長距離種目では乳酸蓄積を抑える代謝能力(あるいは高いスイミングエコノミー)と、抵抗の軽減、さらには高い推進効率を産み出す泳技術がより重要な要因となることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
23年度に掲げた研究計画は順調に遂行され、結果も得られた。計画以上に何かが進んだことはないが、24年度の計画に向けて、研究機器、被検者、検者など、現段階で研究遂行上なんら問題ない。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、24年度の計画に則って、粛々と実験を進める予定である。ただし、9月までは選手、特に一流選手は夏季大会に対するシーズントレーニングのため、まとまった実験の時間を見いだせないであろうから、それまではプロトコール確立のためのプレテストなどを行い、10月以降実験を進める予定である。 現在のところ、実験装置、設備、消耗品等に不備はなく、計画通り実験遂行可能な状況であるため、計画変更や問題点への対応策は考えていない。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度の研究費の計画であるが、当初の計画通り、物品費65万、旅費30万、人件費・謝金20万、その他15万を予定している。1品50万円以上の物品購入予定はない。
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