研究課題
本研究の目的は、YOGが掲げているスポーツ競技と文化・教育の融合およびオリンピックの価値や異文化理解の促進という目的とOGの本大会が掲げているスポーツを通した心身の調和のとれた全人教育と平和な世界の構築への寄与という目的の連接性について、実際のYOG大会とOG大会を調査研究し、新しいオリンピック文化創造の可能性について検証することである。なかでも、YOGとOGの競技プログラムの相互作用効果、教育・文化プログラムと平和運動に焦点を当て、その連接性を明らかにすることを主目的とする。「平成25年度の実績」主に2012年ロンドン大会の特徴の取り纏め、中でもオリンピック教育と平和運動に焦点を当ててまとめると共に、2014年ソチ冬季大会の現地調査を重点的に行った。(1) 2012年ロンドンOG大会のまとめ、波及効果追跡研究を行った。(2) 2014年ソチ冬季OG大会の資料収集分析・事前調査・現地調査を行った。資料分析中である。(3) 2014年南京YOG大会の前年度として事前資料の収集・分析を行っている。(4) 2012年ロンドンOG大会の研究成果のまとめを精神文化側面のオリンピックレガシーとして国内・国際学会で公表した。現在は来年度の研究のための基礎作業として2014年ソチ冬季大会におけるウクライナ問題など情報収集し分析中である。2014年南京YOGに関するオリンピック教育と平和運動の資料を収集中である。
2: おおむね順調に進展している
当初に予定した計画通りにほぼ進行しているため。また、国内・国際学会での報告も順調に進んでいるため。
今後の研究は最終年度として以下の項目で進めていく予定である。(1) 2014年ソチ冬季OG大会のデータ分析・まとめ、波及効果追跡研究を行う。(2) 2014年南京YOG大会の事前調査・現地調査・まとめを行う。(3) 2014年南京YOG大会のデータ分析・まとめを行い、研究全体の総括を行う。(4) 2014年ソチ冬季OG大会の研究成果のまとめを国際オリンピックシンポジウムで公表する。このシンポジウムではオリンピック国際研究者ネットワークにて情報収集を行う。(5)2015年IOCオリンピックと文化・教育フォーラムに参加して、YOG・OGの情報収集を行う。(6)最終報告書としてOGとYOGの連接性について纏める。
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体育哲学研究
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http://www.comp.tmu.ac.jp/sport/personal/masumoto/masumoto.html