研究課題/領域番号 |
23500752
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研究機関 | 国士舘大学 |
研究代表者 |
土佐 昌樹 国士舘大学, 21世紀アジア学部, 教授 (10237084)
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研究分担者 |
田原 淳子 国士舘大学, 体育学部, 教授 (70207207)
大澤 清二 大妻女子大学, 人間生活文化研究所, 所長 (50114046)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | スポーツ / ナショナリズム / 東アジア / 日本 / 韓国 / 中国 |
研究概要 |
夏期休暇期間を利用し、研究分担者の田原淳子および研究協力者の小石原美保とともに韓国ソウルにおいて合同で1週間の集約的なインタビュー調査を実施した。体育科学研究院、泰陵(テルン)選手村、ソウル大学、徳成女子大学などを訪問し、通訳の助けを借りながらスポーツ分野の専門家にインタビューをおこなった。土佐はその後も単独でインタビュー調査の継続、メディア関連の追加調査等をおこない、また関連資料の収集を実施した。 日本においては断続的に研究会合を重ね、主に国士舘大学体育学部で国際競技大会への出場経験のあるコーチや選手に聞き取りをおこなった。また、独立行政法人日本スポーツ振興センターを訪問し、研究員へのインタビューも実施した。 こうした集約的な調査研究をおこなうことで、日韓のスポーツ政策について概観的な理解を得ることが可能になった。メディアの役割やスポーツ関係者の意識についても、かなり深い理解を得ることができたと思う。この知見を生かし、今年度は中国の調査研究を重点的に実施し、日中韓の比較的な研究展望を切り開きたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
韓国の実地調査については、体育科学研究院政策開発研究室のイ・ヨンシク博士が研究協力者として関係者とのインタビューを効率的にアレンジしてくださり、様々な面で非常に熱心に協力してくださったおかげで短期間で多くの成果を上げることができた。日本での聞き書きは、同じ大学に国際的な活躍経験のあるアスリートが多数存在するという条件に助けられた。もう少し共同研究するための時間的・財政的余裕があれば、さらに調査研究を深化させられたことを思うと、少し残念な面もあった。
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今後の研究の推進方策 |
韓国での成功を基礎に、この夏に中国の研究協力者である上海大学社会学部・陸小聰博士の助けを借り、同じ要領で上海と北京で集約的な調査研究を合同で実施する予定である。そのアレンジはすでにほぼ完了している。
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次年度の研究費の使用計画 |
昨年度は、インタビューの相手と通訳者にたいする謝金が想像以上に高額に上り、日本研究に回す予算が不足した。同じ状況が今年度の中国調査でも見込まれるが、できるだけ節約して日本研究にもう少し予算を回したい。
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