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2011 年度 実施状況報告書

国内一流棒高跳選手のパフォーマンスに影響を与える質的要因と量的要因の関係

研究課題

研究課題/領域番号 23500756
研究機関日本大学

研究代表者

青山 清英  日本大学, 文理学部, 教授 (20297758)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワードトライアンギュレーション / 解釈学的考察 / コーチング学
研究概要

平成23年度の研究目的は、選手の自己観察、コーチの他者観察、バイオメカニクスの3つの分析方法の観点から、選手の技術的な運動問題を検討し、それらの関係を検討することであった。 本研究の結果から、選手とコーチの観察分析からは運動観察のポイントは助走局面に置かれていることが明らかとなった。具体的な観察内容は、助走の流れなどの助走全体に関する運動感覚的な内容を基底にした「ポールの倒し方」と「ポールの保持位置」であった。助走の流れというような全体印象は、この二つの観点から選手とコーチが認識していることが明らかとなった。 また、この助走局面についてバイオメカニクス的な観点から分析を行ったところ、ポール角度、つまり、「ポールの倒れ方」で試技の成功・失敗間で差異が認められた。これらのことから、前述した選手とコーチの観察分析の結果をふまえると、助走におけるポール操作特に、ポールの倒し方に試技の正否が大きく関係しており、それは主観的な観点からも客観的な観点からも確認できることが明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成23年度の研究は、研究課題もほぼ達成することができ概ね順調に行えたと評価できる。その理由としては、多大な分析時間を要するバイオメカニクス的分析が順調に進んだことがあげられる。

今後の研究の推進方策

平成24年度は、研究計画書にも示しているように、昨年度実施した3つの分析方法からの運動問題の把握を継続するとともに、これらの関係性について検討することによって、運動問題の解決方法について検討していく。 特に、バイオメカニクスデータの解釈学的考察が行われる必要がある。また、前年度は不十分だった選手の内観分析についても進めていきたい。

次年度の研究費の使用計画

平成23年度は、当初予定していた動作分析ソフトの購入が安価になったことと分析の機会がトレーニングの関係から予定したように多く確保できなかったために約900,000円の残金がでることとなった。 本年度はバイオメカニクス的な動作分析の機会を増やし多くのデータ収集を行い、また、前年度には不十分だった半構造化面接による選手の内観分析を複数回行っていきたい。残金はバイオメカニクスデータ分析や内観分析のテープ起こし作業等に充当していきたい。

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公開日: 2013-07-10  

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