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2012 年度 実施状況報告書

走能力を向上させるための大腰筋収縮様式の検証と走トレーニングプログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23500768
研究機関福岡大学

研究代表者

山崎 一彦  福岡大学, スポーツ科学部, 准教授 (30369029)

キーワード大腰筋横断面積 / 疾走速度 / 大腰筋の動き / 脊柱起立筋 / 筋収縮様式 / 疾走フォーム
研究概要

陸上競技短距離走の記録の良い競技者ほど、大腰筋横断面積が大きいことが多くのエビデンスで明らかになっている。これを受けて、多くのスポーツ現場において大胸筋の強化や横断面積の増大を目的としたトレーニングが実施されている。しかしながら、これらを目的を達成させるための科学的要素は乏しく、短距離走の記録を向上させるためのトレーニング方法は確立できていない。そこで、最大疾走能力の要因である大腰筋活動様式を明確にし、トレーニング方法を確立させることが目的である。
平成23年度より日頃よりよく鍛錬されている大学生男女陸上競技者を対象とし、大腰筋横断面積、脊柱起立筋およ大腿部周囲筋の横断面積を測定するため、磁気共鳴装置(MRI)を用い、試合期終了時および鍛錬期終了時に画像撮影を行った.さらに走動作を撮影しバイオメカニクス的分析を行っている.
当該年度は、同様に縦断的な分析を行い,延べ52名の撮影をした.これらの現在横断面積の計測および分析を行った.また、昨年度分の54名の画像撮影分も同時に行っている。さらに被験者には、走動作分析を行い最大疾走速度およびバイオメカニクス的な動作から関連性を分析した。
これらの縦断的な調査と分析により,試合期から鍛錬期までの筋断面積の変化,鍛錬期から試合期までの筋断面積の変化を解析し,更には疾走動作の変化を試合期および鍛錬期の変化と筋横断面積との関係を解析していく.また,個々のトレーニング形体を詳細に調査し,種目間の相違およびトレーニングの特徴を解明する事を目的としている.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

MRI画像分析は,すでに3回目の被験者分の大腰筋横断面積の撮影と分析が終了した.走動作分析は,2回分の途中まで分析途中であり,走速度に深く関係している脚の振り戻し角速度の速さと,大腰筋横断面積の関係に相関があった.更には脊柱起立筋と立位による股関節屈曲進展のエキセントリック収縮時との関係に相関があった.
縦断的な比較分析については,3カ年分の分析が終了次第取りかかる.3回目の走動作分析については,試合期のため被験者との日程調整をしている段階である.
今後は,残りのMRI画像分析および走動作分析を早急に行い,縦断的な変化を解明していきたい.

今後の研究の推進方策

縦断的な大腰筋,脊柱起立筋およびその関連筋群のMRI画像分析を男女被験者の比較をしていく.または種目間の走動作及び筋横断面積の比較を行い,どの種目に関して大きな筋力が必要なのかまたは男女間の差異を明らかにしていく.
これらを3カ年分の縦断的な筋量の変化,走動作および走速度の変化を明らかにしていく.

次年度の研究費の使用計画

平成25年3月から4月にかけてMRI画像分析を外部機関にて撮影した.そのため,費用請求が年度をまたいだため,平成25年度予算分が多くなっている.残りはMRI画像分析を2回.走動作分析にかかる消耗品購入,画像分析ソフトの購入,学会発表と論文作成のための専門知識人への相談をしていく.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 大腰筋横断面積の違いが疾走動作に及ぼす影響2012

    • 著者名/発表者名
      當眞裕樹,田中守,山崎一彦
    • 学会等名
      日本トレーニング科学会
    • 発表場所
      立命館大学びわこくさつキャンパス
    • 年月日
      20121201-20121202
  • [学会発表] プレカンファレンス「トレーニング科学研究の魅力と今後の展望」2012

    • 著者名/発表者名
      山崎一彦
    • 学会等名
      日本トレーニング科学会
    • 発表場所
      立命館大学びわこくさつキャンパス
    • 年月日
      20121201-20121202
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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