研究課題/領域番号 |
23500780
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研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
江崎 和希 滋賀大学, 教育学部, 特任准教授 (90375478)
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研究分担者 |
浜岡 隆文 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (70266518)
後藤 一成 立命館大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (60508258)
栗原 俊之 立命館大学, スポーツ健康科学部, 助手 (10454076)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 筋細胞内・外脂肪 / 1H-MRS / 運動機能検査 / 内臓脂肪面積 |
研究概要 |
平成23年度の研究テーマは、「筋細胞内・外脂肪量の蓄積関連因子の解明を目的とした横断的研究」である。対象者は、健康な一般成人男性20歳代から60歳代まで各年代20名とし合計約100名とする。方法として、被験者の身体計測(身長、体重、体脂肪率)、安静時血圧、運動機能検査(握力、長座体前屈、膝伸展力)、血液検査(糖代謝、脂質代謝、肝機能)、歩数計を用いた身体活動量、食事調査を行った。また、磁気共鳴画像装置(MRI 1.5T)(GEヘルスケア社製)を用いて、臍部および大腿部の断層画像の撮影を行った。MRI画像データは、画像解析sliceOmatic(Tomovision社製)を用いて筋、脂肪をトレース後、個々の横断面積を算出した。さらに外側広筋の筋細胞内・外脂肪はプロトン磁気共鳴分光法(1H-MRS)を用いて測定した。筋細胞内・外脂肪量は、解析ソフトLCModel(エーエルシステムズ社製)を用い、脂肪、血管、神経などを避け、関心領域(VOI:2cm3)を設定し、得られたスペクトルから定量化した。現在、筋細胞内・外脂肪量と各パラメータとの関連性を検討しているが、予定の被験者数に達しておらず、次年度も続けて、測定およびデータ解析を継続している。また、予備実験を兼ねて平成25年度予定の「運動トレーニングが筋細胞内・外脂肪へ及ぼす影響」について、ボート選手を対象に3ヶ月間のトレーニング効果について実験を行い、データ解析を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
大きな理由として、MRIの利用日程、測定機器の不具合により、被験者の公募が遅れ、全体的に進行がやや遅れている。現在も、継続して測定およびデータ解析を継続している。ただ、平成25年度予定の実験テーマの一部を先に開始する機会に恵まれ、同時進行で行った。
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今後の研究の推進方策 |
平成23年度の横断研究を継続しておこない、同時に平成24年度の研究テーマである「一過性の運動が筋細胞内・外脂肪量に及ぼす影響」について研究を進める。
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次年度の研究費の使用計画 |
筋力測定装置の改良費、測定機器の調整費、血液分析費用、ならびに研究協力者への謝金を計上している。さらに、データの公表として学会発表の旅費が加わる。
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