研究課題/領域番号 |
23500780
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研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
江崎 和希 滋賀大学, 教育学部, 特任准教授 (90375478)
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研究分担者 |
浜岡 隆文 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (70266518)
後藤 一成 立命館大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (60508258)
栗原 俊之 立命館大学, スポーツ健康科学部, 助教 (10454076)
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キーワード | 筋細胞内・外脂肪 / 1H-MRS / 運動トレーニング / 血圧 / 血中脂質プロフィール / メタボリックシンドローム / 行動変容ステージ / セルフモニタリング |
研究概要 |
平成25年度の研究テーマは、「運動トレーニングが筋細胞内・外脂肪へ及ぼす影響について」とした。被験者は、メタボ傾向にある男女7名を対象とした。運動トレーニングは、週1回のウォーキングと週1回の体操教室の合計2回/週を12週間行った。また、トレーニング期間は、セルフモニタリングなどを含んだ行動療法を併用した。トレーニング前後に行動変容ステージ調査、体重、体脂肪率、血圧、血糖値、血中脂質、レプチン、IL-6を測定した。また、MRI(GE社製)を用いて腹部の皮下脂肪面積、内臓脂肪面積を測定した。さらに1H-MRSを用いて、外側広筋の筋細胞内脂肪と筋細胞外脂肪量を測定した。なお関心領域は、20mm3とし、エーエルシステムズ社製の解析ソフトを用いて定量を行った。結果として行動変容ステージは、熟考期から準備期へ改善した。また、体重、収縮期血圧、中性脂肪、総コレステロール、レプチンが有意な低下を示した。しかし、体脂肪率、内臓脂肪面積の改善には至らなかった。さらに筋細胞内脂肪、筋細胞外脂肪には変化が見られなかった。以上のことから、行動変容ステージの低いメタボ対象者に行動療法と併用し週2回の軽度な運動トレーニングを行うことによって、体重、血圧、血中脂質プロフィールの改善することが示唆された。
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