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2011 年度 実施状況報告書

動体視力の定量化と科学的根拠に基づくビジョントレーニング法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 23500785
研究機関順天堂大学

研究代表者

工藤 大介  順天堂大学, 医学部, 助教 (50348950)

研究分担者 内田 雄介  早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助手 (00508252)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード動体視力 / スポーツビジョン / tDCS / BDNF
研究概要

研究計画の初年度にあたる本年は、まず現在まで8年にわたり開発、改良を重ねてきた自作の動体視力測定装置および動体視力測定法のセッティング、測定法などの見直しから始めた。従来の器械を、より本研究の目的に沿うよう、微細な部分の改良を試みた(スィッチの形状、固定の方法など)。従来、一人の被験者に対し9回行っていた試行回数も、さまざまな回数の試行を試してみて、より効率的で結果の得られやすいものを模索した。その上で、自作の装置を用いた測定を数名の被験者に対し行い、データを採取した。被験者も、従来から計画していたトップアスリートの測定を開始、データを蓄積した。 併せて、今回の実験から導入するスポーツビジョントレーニング装置(OLYMPUS POWER 3D)を実験施設に搬入、初期設定を行った。本器械には既存の測定プログラムが存在するので、まず既存の測定プログラムにより、実際の被験者を測定し、問題点があるか否かの評価を行った。その上で、我々の欲するデータの抽出に必要なプログラムの変更、ソフトウェアの改良点が明らかになったので、それらの改良が可能か否か、現在検討中である。 それら機器による測定の前後で、被験者の血中BDNF濃度を測定し、動体視力やスポーツビジョン検査の結果との相関を調べる計画であったが、測定および器械の調整に時間がかかり、23年度中には血中BDNF濃度の測定までは至らなかった。来年度以降には血中BDNF濃度の採取、測定、評価に着手する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初使用を予定していた施設の主任教授が異動したため、測定、実験をする場所が確保できず、実験環境の再構築に時間を要したため。また、それに伴い既存の実験装置を解体、移動させなければならず、従来の実験を施行するのにも時間と手間を要した。

今後の研究の推進方策

本研究の核になる考えは、スポーツビジョン研究における生化学的考察の導入である。動体視力測定時におけるtDCSと血中BDNF測定の導入は、前例のない実験だけに是非実施したい。初年度はこれらの実験系に着手出来なかったため、本年度は是非実際の測定に着手したい。前段階での準備が多々あるので、可能であれば今年度中に予備実験的なものに着手し、実際の生データを得るのが目標である。

次年度の研究費の使用計画

tDCS、血中BDNF濃度の測定には、DC刺激装置などの機器を要し、その実験測定系に多くの資金を要する。また、被験者に対する謝金、参考文献図書の購入などにも研究費を使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Origins of superior dynamic visual acuity in baseball players: superior eye movements or superior image processing.2012

    • 著者名/発表者名
      Uchida Y., Kudoh D., Murakami A., Honda M., Kitazawa S.
    • 雑誌名

      PLoS ONE

      巻: 7(2) ページ: e31530

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0031530

    • 査読あり
  • [学会発表] 動体視力測定時における学習効果の影響に関する検討2011

    • 著者名/発表者名
      工藤大介 内田雄介 北澤 茂 村上 晶
    • 学会等名
      第115回日本眼科学会総会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2011年5月13日

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公開日: 2013-07-10  

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