研究課題/領域番号 |
23500798
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
島本 英樹 大阪大学, 全学教育推進機構, 准教授 (50299575)
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研究分担者 |
柴田 真志 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (00254467)
谷田 恵子 兵庫県立大学, 看護学部, 准教授 (60405371)
葛原 憲治 愛知東邦大学, 人間学部, 教授 (70225150)
守山 敏樹 大阪大学, 保健センター, 教授 (30283815)
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キーワード | 睡眠 / 身体活動 |
研究概要 |
大学生は単身生活が始まるなど保護者からの自立の度合いが高くなり、さらに、中高生と比べて授業時間割の自由度が急に増すなどライフスタイルが乱れやすい。また、スマートフォンを含むインターネットなど新しいメディア環境の拡がりや深夜営業の増加により夜の光環境も変化し、適切な睡眠・覚醒リズムを保ちにくい。これらの環境変化を背景に、現代人の睡眠は質・量とも低下しており、とくに、大学生では授業・勉学への影響も少なくないと言える。本研究では、大学生のライフスタイルの違いが睡眠・覚醒リズムや睡眠の質に与える影響を明らかにし、身体活動を用いた睡眠教育プログラムのあり方を検討することを目的とした。 本年度の目的は、大学生の睡眠・覚醒リズムおよび睡眠の質を、横断的研究によって客観的指標で評価することであった。高性能加速度センサーを用いて2週間にわたって測定し、得られた日常における身体活動データを睡眠-覚醒リズム研究用プログラムを用いて解析した。総睡眠時間(TST)・睡眠潜時(SL)・入眠後覚醒時間(WASO)・睡眠効率(SE)などの睡眠変数を指標とし、ライフスタイルと睡眠の質の関係について検討した。 すべての被験者のうち、分析を終えた103名について検討したところ、客観的な睡眠変数と1日当たりの総エネルギー消費量や歩数と有意な相関がみられた。これらの結果は日常の身体活動レベルが睡眠習慣に密接に影響しており、睡眠の質を高めるために身体活動の促進が有用であることを示している。具体的な身体活動の内容やタイミングについては今後も継続して検討する予定である。
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