2013 年度研究成果報告書

大学新入生における潜在性甲状腺機能異常に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号	23500801
研究種目	基盤研究(C)
配分区分	基金
応募区分	一般
研究分野	応用健康科学
研究機関	岡山大学
研究代表者	小倉俊郎岡山大学, 保健管理センター, 教授 (80214097)
連携研究者	古賀光岡山大学, 保健管理センター, 助教 (90596131)
研究期間 (年度)	2011 – 2013
キーワード	甲状腺 / 自己抗体 / 潜在性機能異常 / 甲状腺乳頭がん
研究概要	当大学2012年度新入生2,257名の甲状腺疾患の既往，甲状腺ホルモン，自己抗体および甲状腺腫のスクリーニング検査を行った。甲状腺疾患の既往は0.4%で，女子がほとんどであった。甲状腺腫は，男子0.8%，女子4.6%に認め，そのうち３名に甲状腺乳頭癌が発見された。自己抗体陽性は男子に比して，女子で高頻度（5.1%）であった。検査より女性２名でバセドウ病再発例と新規例が発見された。甲状腺ホルモン低下例はなく，高値例が半数以上を占めた。若年者の甲状腺異常は自覚症状のない潜在例が多く，早期発見のためには頚部触診，血液検査のスクリーニング，甲状腺超音波検査などを積極的に行うべきと考えられた。