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2012 年度 実施状況報告書

思春期・成人百日咳など学校感染症予防教育のためのe-learning教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23500804
研究機関香川大学

研究代表者

鎌野 寛  香川大学, 保健管理センター, 教授 (60284337)

キーワード学校感染症
研究概要

(1)思春期・成人百日咳感染拡大のコンピュータシミュレーションモデル
百日咳の定量的分析からシミュレーションカーブを作製した。感染者I(t)=(1.7-2.0t+1.1t^2-0.3t^3+0.03t^4-0.001t^5)/(1-0.9t+0.3t^2-0.05t^3+0.004t^4-9.8t^5);R^2=0.99であった。一定の条件下における感受性者S(t)のシミュレーションカーブはS(t)=(8.2E+2-1.3E+3t^0.5+7.8E+2t-2.0E+2t^1.5+20t^2)/(1-1.6t^0.5+0.9t-0.2t^1.5+0.02t^2+0.0002t^2.5);R^2=0.99となった。また治癒者R(t)=(0.1+2.0t-1.2t^2+0.2t^3-0.007t^4)/(1-0.5t+0.1t^2-0.007t^3+0.0002t^4);R^2=0.99であった。
(2)そのほかの学校における感染症としてのH1N12009インフルエンザの感染拡大のコンピュータシミュレーションモデル
インフルエンザ感染の定量的分析から発症から自宅待機までの日数Tを計算した。T=γ-1 =1.2days∴γ=0.9、これをもとにシミュレーションカーブを作製した。感染者数I(t)=2.3E-10t^6-8.7E-8t^5+1.2E-5t^4-7.2E-4t^3+1.5E-2t^2+4.2E-2t+2であった。自宅待機者数R(t)=-4.8E-10t^6 +7.8E-8t^5+1.0E-5t^4 -2.8E-3t^3+0.16t^2+0.78t;R^2=0.99。また、感染率β=7.1E-4、基本再生産数R0=1.1、λ0=6.1E-2であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

(1)思春期・成人百日咳感染拡大のコンピュータシミュレーションモデルの作製として、一定の条件下での、感染者I(t)、感受性者S(t)、治癒者R(t)のシミュレーションカーブを検討した。しかし、このシミュレーションでは一つの条件下のみなので、他の条件下でのシミュレーションの検討を現在考えている。この点でやや遅れていると評価を行った。(2)そのほかの学校における感染症としてのH1N12009インフルエンザの感染拡大のコンピュータシミュレーションモデルの作製として感染者数I(t)、自宅待機者数R(t)のシミュレーションカーブや感染率、基本再生産数R0を検討した。この点は順調であった。

今後の研究の推進方策

前記したとおり、他の条件下における百日咳感染のシミュレーションを検討する予定である。
またシミュレーションの検討を行うとともに、e-learning教材化に着手する予定である。

次年度の研究費の使用計画

平成25年度に得られた研究成果を報告するための旅費等、研究用周辺機器など物品購入費に使用する予定である。また、必要に応じて教材編集機器・作成用機器などの物品購入費、教材コンテンツの編集のための人件費やその他研究に遂行するために必要な経費に使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Analysis of respiratory infectious diseases on a university campus: application of mathematical models to pandemic influenza and other diseases.2013

    • 著者名/発表者名
      H. Kamano, T. Mori, C. Murakami, et. al.
    • 学会等名
      International Meeting on Emerging Diseases and Surveillance 2013
    • 発表場所
      Vienna, Austria
    • 年月日
      20130215-20130218

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公開日: 2014-07-24  

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