研究課題
糖尿病患者は健常者と比べ動脈硬化が進行しやすく、脳卒中、心筋梗塞を発症すると患者のQOLは著しく低下し、医療費、介護費用を増大させる要因になる。食後高血糖および大きな血糖変動は血管内皮機能を障害し、動脈硬化を進展させることが明らかである。本研究では、食品の摂取順序、すなわち野菜を最初に次にタンパク質、最後に炭水化物を摂取する食事療法「食べる順番療法」について臨床介入研究を実施したところ、短期間の血糖変動、食後高血糖およびインスリンの抑制効果をみとめられた。さらに長期間の食事療法の影響を調べるため、血糖値、HbA1c、血清脂質、血圧、体重に加え、動脈硬化の進展をあらわす頚動脈内膜中膜複合体肥厚度(IMT)に及ぼす影響ついて指導群と、非介入群の2群の5年後の血糖コントロール、血清脂質、IMTを比較検討した。5年後のHbA1cは介入群においてベースラインより有意に低下したが、対照群では変化が見られなかった。介入5年後のHbA1cは介入群において有意に低かった。食べる順番療法が介入後のIMTにおよぼす影響については現在解析中である。
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