現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
大学生および社会人を含む若年女性234名の基本属性結果がまとまった。「るい痩」,「低体重体脂肪正常」,「正常」群の対象者はそれぞれ28名(12.0%),40名(17.1%)、166名(70.9%)であった。生活習慣における検討では、朝食ありの割合:66.7vs.75.8vs.69.9(%)、運動習慣ありの割合:6.7vs.9.1vs.17.1(%)、喫煙者の割合:6.7vs.3.0vs.2.1(%)、朝食ありの割合:66.7vs.75.8vs.69.9(%)であり「るい痩」群での生活習慣の悪い状況が明らかになった。睡眠時間に関しては、6時間未満の睡眠を有する者の割合:20.0vs.42.4vs.50.5(%)の結果であった。生活習慣病因子の比較においては、収縮期および拡張期血圧、LDL-コレステロール、中性脂肪、血糖値のいずれも「るい痩」,「低体重体脂肪正常」,「正常」の順に低い傾向にあったが有意差を認めなかった。逆にHDL-コレステロールについては「るい痩」,「低体重体脂肪正常」,「正常」の順に高い傾向にあったが同様に有意差は認めなかった。その他の血液検査の所見については、hs-CRP、MCP-1、IL-6については三群において差異は認められなかった。しかしながら総および高分子量アディポネクチンについては「るい痩」,「低体重体脂肪正常」,「正常」群の対象者はそれぞれ7.1vs.10.3vs.13.2(μg/ml)、2.0vs.4.2vs.3.9(μg/ml)であった。群間比較においては「るい痩」および「正常」群において有意差を認める結果であった。骨密度(YAM%)においては3群間に差異を認めなかった。血管内皮機能(FMD)においては「るい痩」群が「低体重体脂肪正常」および「正常」群と比較して低値傾向にあったが有意差を認めなかった。
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