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2012 年度 実施状況報告書

在日外国人学校における地域連携を軸とした安全教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23500822
研究機関常葉大学

研究代表者

木宮 敬信  常葉大学, 教育学部, 准教授 (20288400)

研究分担者 戸田 芳雄  東京女子体育大学, 体育学部, 教授 (00578859)
キーワード安全教育プログラム
研究概要

平成23年度末に実施したブラジル現地調査で得た資料および現地調査内容を検討し、プログラム開発の基礎作りを行った。当初計画では平成24年度中にプログラムの具体的な開発を行う予定であったが、現地資料の翻訳や分析に時間がかかったことや、現地調査の結果当初計画していたプログラムの概要を変更することにしたこと等により、平成24年度には具体的な開発には至らなかった。本研究で開発する安全教育プログラムは、在日外国人児童向けの物であるが、多くの児童がいずれ本国へ帰国しブラジルでの生活へ戻っていく現状を踏まえると、日本国内だけでなく、ブラジル国内の安全事情を踏まえたプログラムでなくては、利用促進につながらないと考える。つまり、現地で行われている安全教育プログラムの内容を十分に理解し、それらを踏まえた上で、日本国内で有益なプログラムの開発が目指す必要がある。
以上のような視点から、現地調査で得た知見をもとに検討を行い、次の項目を開発の重要事項として挙げることができた。
「犯罪から身を守る視点に加え、犯罪者を生まない予防教育の視点を含むこと」「ドラッグ問題を安全教育プログラムの柱にすべきであること」「犯罪機械論を基とした「地域安全マップ」のような教材は、文化の違い等により実施が難しいこと」「学校の時数不足を考慮し、地域や家庭内で実施できる教育方法を検討すること」「ECA(青少年児童法)の内容を広く教育する機会が必要であること」「DV被害が多発しているため、家族で共に学ぶプログラムが有益であること」
以上の項目内容を基に、平成25年度より具体的な開発を始める予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初想定していた安全教育プログラムの形態を、現地調査の結果を踏まえて変更することとしたため、具体的な開発スケジュールに遅れが出ている。
ブラジル現地の安全教育に関する情報が不足していることもあり、現地調査の資料の精査にも予定以上の時間がかかった。
今後、プログラムの実証実験および評価方法を再検討し、平成25年度中に完了できるよう勧めていく予定である。

今後の研究の推進方策

平成24年度にまとめた安全教育プログラム開発における重要事項をもとに、具体的な開発にとりかかる予定である。プログラムの提供形態(テキスト、ゲーム、web教材など)を慎重に検討し、時間と予算の範囲内で効果的なプログラムの完成を目指していく。
平成25年度前半に、教材形態とコンテンツ内容の検討を行い、後半から具体的な作成作業に入る。完成した教材については協力校で実証実験を行うことに加え、可能であればブラジル現地の小学校でも実施してみたい。実証実験の結果を踏まえてプログラムの修正を行い、平成25年度末には完成版を提供する予定である。
日本語の理解が十分でない児童や保護者も多くいるためプログラムは日本語とポルトガル語等を併記することとする。そのため、翻訳作業に時間がかかることに留意し、できるだけ計画を前倒しするように進めていきたいと考えている。

次年度の研究費の使用計画

平成25年度研究費の多くはプログラム開発に当てられる予定である。提供形態が不確定なため現時点で具体的な額の算出はできないが、イラスト等の作成費用、印刷費用、webサイト等の製作費用等が主な支出になると考えられる。
その他、実証実験費用として旅費支出を計上する。ブラジル現地での実証実験は、当初予定では計画されていないが、現地調査の結果を踏まえると実施すべきであると考えている。プログラムの形態によっては現地に赴く必要も出てくるが、時間と予算の限度内で対応していきたいと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] ブラジルにおける防犯教育の実態について~在日外国人児童向け安全教育プログラムの開発に向けて~2013

    • 著者名/発表者名
      木宮敬信、戸田芳雄、村上佳司
    • 雑誌名

      常葉学園大学研究紀要教育学部

      巻: 33 ページ: 91-106

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公開日: 2014-07-24  

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