研究課題/領域番号 |
23500823
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
飯田 忠行 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (50290549)
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研究分担者 |
伊藤 康宏 藤田保健衛生大学, 医療衛生学部, 教授 (40176368)
井上 顕 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (40469036)
高野 優 熊本県立大学, 環境共生学部, 助手 (80405571)
原田 俊英 県立広島大学, 保健福祉学部, 教授 (60181020)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 抑うつ症状 / 月経周期 / ストレス / 女性 / Biopyrrin / 8-OH-dG / エストロゲン / セロトニン |
研究概要 |
メンタルヘルスの中でうつ病が最も多く、ついで、不安障害が多い。これらの男女比は1:2とも示されており、女性におけるうつ病が多いともいえる。また、我が国では20年程前から若年のうつ病が少しずつ増加しており、最近ではその話題が取り上げられることもある。若年者のうつ病の増加は、特に現代社会の協調意識の低下と競争社会が要因とも考えられている。したがって、若年女性においてうつ病の前段階である抑うつ症状を早期発見することが大切である。そこで、抑うつ症状の早期発見を目的として、若年女性を対象に抑うつ症状群(症例群)と健常者(対照群)との比較を行う症例対照研究である。また、同一対象者に、均一ストレス(国家試験)を 曝露として考える追跡調査を行う。1.抑うつ症状における特徴的なストレス反応物質、生活習慣、身体精神的健康への影響の解明2.均一ストレス(国家試験)における抑うつ症状特有の性格およびストレス反応物質の分析。以上を栄養摂取調査、骨密度測定、ストレス反応物質測定、運動調査など身体・精神的健康面より多角的に解明を目指している。若年女性28名を対象として、月経周期を月経期(月経開始から3日以内)、増殖期(13~15日)、分泌期(23~25日)の3期間に分けた。各期に質問紙調査・ストレス反応物質採取(採血・採尿・唾液)を行った。質問紙は、不安尺度STAI、抑うつ尺度SDS、性格検査NEO-FFI・TCIを用いた。不安・抑うつ尺度および精神科医師の診断のもと「抑うつ症状」、それ未満を「正常」と判定した。ストレス反応物質は尿中Biopyrrin・8-OH-dG、総エストロゲン・セロトニン・TRAP-5b、コルチゾールを測定した。今後、統計解析により、抑うつ症状と性格・ストレス反応物質との関連、抑うつ症状が生活習慣や身体精神的健康に及ぼす影響を解明する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
藤田保健衛生大学臨床検査学科に在学する学生に対し、本研究の説明を行い、同意を得た28名を対象者とした。予算の関係上、ストレス反応物質測定の件数を少なくしたが、国家試験受験前の3年生28名を測定することができた。月経周期を月経期(月経開始から3日以内)、増殖期(13~15日)、分泌期(23~25日)の3期間に分けた。月経周期3期間のストレス反応物質採取も順調に進み測定も順調に実施している。精神科医師による「抑うつ傾向」と「正常」と判定を終え、「抑うつ傾向」13名、「正常」15名となった。総エストロゲン・セロトニン・TRAP-5bは、外注先にて測定を行った。また、尿中Biopyrrin・8-OH-dGは、研究室の整備が終了次第、純二測定していく。これらのデータを統計解析により、抑うつ症状と性格・ストレス反応物質との関連を成果として示していく。
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今後の研究の推進方策 |
平成23年度の同一対象者に、国家試験を曝露として国家試験受験前後で質問紙調査・ストレス反応物質採取を行う。国家試験における抑うつ症状特有の性格とストレス反応物質の分析を行う。同時に、対象者数確保のため、平成24年度3年生の学生に対しても平成25年度の国家試験を曝露と考え平成23年度行った調査と同様に行う。I平成23年度3年生で24年度4年生の学生国家試験受験を曝露として考えるため、国家試験7日前と国家試験後翌日にストレス反応物質採取および日常生活習慣調査(食事:DHQ、不安尺度:STAI、抑うつ尺度:SDS)を行う。国家試験を曝露として、国家試験における抑うつ症状特有の性格とストレス反応物質の分析を行う。II平成24年度3年生で25年度4年生の学生調査対象者は藤田保健衛生大学臨床検査学科に在学する学生約30名の中で、同意を得た者を対象者とする。対象者数を確保するため、24年度も受験前の3年生も行う。対象者に対し、月経周期を月経期(月経開始から3日以内)、増殖期(13~15日)、分泌期(23~25日)の3期間に分ける。各期に質問紙調査・ストレス反応物質採取(採血・採尿・唾液)を行う。質問紙は、不安尺度STAI、抑うつ尺度SDS、性格検査NEO-FFI・TCIを用いる。不安・抑うつ尺度および精神科医師の診断のもと「抑うつ症状」、それ未満を「正常」と判定する。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成23年度の同一対象者に、国家試験を曝露として国家試験受験前後で質問紙調査・ストレス反応物質採取を行う。国家試験における抑うつ症状特有の性格とストレス反応物質の分析を行う。同時に、対象者数確保のため、平成24年度3年生の学生に対しても平成25年度の国家試験を曝露と考え平成23年度行った調査と同様に行う。I平成23年度3年生で24年度4年生の学生国家試験受験を曝露として考えるため、国家試験7日前と国家試験後翌日に(2),(4)の測定および調査を行う。調査対象者は平成23年度同意した同一の対象者28名。ストレス反応物質測定(セロトニン、総エストロゲン、TRAP-5b、Byorirryn、8-OH-dG、コルチゾール)、骨密度測定、日常生活習慣調査(食事:DHQ、不安尺度:STAI、抑うつ尺度:SDS)を行う。II平成24年度3年生で25年度4年生の学生調査対象者は藤田保健衛生大学臨床検査学科に在学する学生約30名の中で、同意を得た者を対象者とする。対象者数を確保するため、24年度も受験前の3年生も行う。対象者に対し、月経周期を月経期(月経開始から3日以内)、増殖期(13~15日)、分泌期(23~25日)の3期間に分ける。各期に質問紙調査・ストレス反応物質採取(採血・採尿・唾液)を行う。質問紙は、不安尺度STAI、抑うつ尺度SDS、性格検査NEO-FFI・TCIを用いる。不安・抑うつ尺度および精神科医師の診断のもと「抑うつ症状」、それ未満を「正常」と判定する。
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