研究課題/領域番号 |
23500827
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研究機関 | 千里金蘭大学 |
研究代表者 |
東 照正 千里金蘭大学, 看護学部, 教授 (80116087)
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研究分担者 |
芦田 信之 成美大学, 経営情報学部, 教授 (50184164)
三輪 のり子 千里金蘭大学, 看護学部, 准教授 (10377244)
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キーワード | 体感型ゲームスポーツ / 動画双方向遠隔通信 / 高齢者健康運動 / 地域交流 / 青年高齢者交流 / 老人施設運動指導 / 介護福祉士教育 |
研究概要 |
平成24年度の目標は、平成23年度(初年度)の準備に引き続いて、本格的に運動指導を実施することであった。 運動内容には、独自に構成した柔軟運動と筋力トレーニング中心のメニューに加えて、近年急速に普及してきている体感型ゲームスポーツを新たに組み込んだ。実施場所については、芦田信之研究分担者の研究拠点:成美大学に運用センターを設置し、実施箇所として同大学のある京都府福知山市の社協の地域高齢者組織「いきいきサロン私市」を選んだ。7月22日、8月25-26日に上述の柔軟運動と筋力トレーニング、体感型ゲームスポーツを実施し、遠隔通信状況も含めて良好な結果を得た。平成25年度に予定していた実験結果の検証と改善計画の作成を前倒しで行うことができた。 これらの結果は、インドネシア・バリで2011年11月22~25日に開催されたTENCON2011(Survey of mobile phone radio waves condition in rural area for two-way communications in disaster. N. Ashida, M. Fukui, Y. Nasu, T. Higashi, TENCON2011, 981-984, 2011)に引き続いて、神戸市で2012年9月29-30日に開催された平成24年度日本遠隔医療学会学術大会(テレフィットネスによる高齢者健康増進活動-体感ビデオゲームを用いた地域コミュニティつくり-)で発表公開した。また、2012年4月18日付の両丹日日新聞の第1面で、「遠隔地から直に体操指導 -テレフィットネス 成美大学教授が研究」として掲載されていたが、さらに、2012年8月20日付の両丹日日新聞の第1面で、「目、耳、脳のしくみ知る」で公表された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
全研究期間内に明らかにする事項A)~E)について、進行状況は以下の通り非常に順調である。 A)開発した動画像簡易計測システムとウェブカメラによる双方向遠隔通信に近年のユビキタス技術を加えて、健康増進運動プラグラムを構成する →上述の通り、予定通り順調に実施できた。B)複数の社会生活の場を選定して、プログラムを適用する →最初の取っ掛かりとして、研究分担者の研究拠点である成美大学の所在地、京都府福知山市を選んだが、実施内容は深いものとなり、計画は予定を超えて進んだ。C)プログラムの導入と維持が容易なように、コスト(ヒトとモノ)の低減化を追求する →新しい体感型ゲームスポーツ Kinect Xboxの導入を含めて、初年度の検討を踏まえて予定通りに実施できた。D)参加者の意識調査とコストの算定を繰り返して、費用対効果を検証・改善する →計画を越えて、前倒しで実施でき、次年度には改善された計画で実施できることとなった。E)指導用のテキストとビデオ教材を含めた汎用的なプログラムを取りまとめる →前述の改善計画の中には、さらに進化させたプログラムの構築が含まれている。 最終年度に予定していた「研究成果の社会・国民への発信」は、今年度も学会発表とマスコミを通じて実現させることができた。
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今後の研究の推進方策 |
申請書に記した当初の実験計画は順調に進んでいるので、次年度以降も、計画通りに推進する。 健康運動指導の新たな実施現場として、関西ヘルスケア研究所と高齢者介護福祉施設「樹楽」を選ぶ。 今年度の実験の実施にかかった費用を計算して検討した結果、「ヒトモノカネ」の更なるコスト低減の観点から、運動指導士などが中高年者を直接指導するのではなく、遠隔通信システムを利用して諸介護施設の介護福祉士に運動指導の手順を教育し、実施現場に対しても助言アドバイスをするテレフィットネスシステムを構築する。これによって、プロジェクトの普及・拡大が促進されることが期待される。そのためには合わせて、e-Learning教材用の運動メニュー(指導用テキストやビデオ教材)を再構築し、新規に健康増進運動プログラムの指導要領の作成を進める。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究は要求研究経費でもって4年間で完結させ、最少の費用で最大の成果を社会へ還元することを目指すことに変更はない。平成23-24年度の支出を振り返って平成25年度の使用計画を立てる。 平成24年度では、若干の予算を消化し切れなかったが、平成25年度の研究計画の展開にしたがって使用額が増加すると予想されるため、収支バランスは適正化すると予想される。一方で、平成24年度の「旅費」は、当初予定していた学会以外の研究打ち合わせが加わったために、予算をオーバーしたが、この傾向は平成25年度も変わらないと考えられる。「物品費」は部局の研究費でもまかなえる面がある。以上のことから、支出費目によって収支の多寡が生じることが予想される。 三輪のり子研究分担者と芦田信之研究分担者の平成25年度研究費使用予定分は主に「物品費」であるため、研究代表者の元で支出を行う予定である。
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