研究課題/領域番号 |
23500828
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研究機関 | 兵庫大学 |
研究代表者 |
久井 志保 兵庫大学, 健康科学部, 講師 (30434963)
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研究分担者 |
松田 宣子 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (10157323)
西内 恭子 梅花女子大学, 看護学部, 教授 (60404018)
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キーワード | ワークファミリーコンフリクト / 産業保健師 |
研究概要 |
H23年度に実施した調査結果を分析し、学会発表(日本産業衛生学会、近畿産業衛生学会)、論文投稿(Bulletin of Health Science Kobe journal)を実施した。 学会発表のタイトルは、「産業保健師のWFCに対する認知の実態について」と「産業保健師のWFCに対する認識についての研究~所属職場の特性からの分析」である。論文のタイトルは、「Reserch on the Practice of Work-family Conflict Care by Occupational heaslth Nurses」である。 本研究の結果から、ワークファミリーコンフリクト(以下、WFC)に対する認知は低いが、実践がなされているという現状が浮き彫りになった。また保健師としての実践能力の高さとWFCケアの関連も示唆される結果が得られ、保健師のWFCケアの力量形成に必要な課題を考える基礎資料とすることができた。 また、WFCケアについての海外文献が得られなかった背景を考察すべく、日本と同じく少子化が社会問題となっている韓国における育児支援環境や社会システム、看護職の関わりについての現状視察(産後調理院、ワンストップ緊急ダイヤル)を行った。文化や思想における違いだけでなく、社会システムとのネットワークが支援者をサポートすることができるという示唆を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
実態についての分析を行い、WFCケアに必要な教育プログラム案を作成に進む予定であったが、①想定以上に実態の分析に時間がかかったこと、②欠員(担当する科目担当者の欠員)による業務負荷量の増加に伴い研究時間の獲得が困難であったこと、により進行が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
H24年度は、H23年度に実施した実態調査の結果を分析する段階で終了したため、H25年度中に教育プログラムの開発まで研究をすすめるのは困難と考える。よって、H25年度はこれまでに得られた調査結果と追加調査をもとに、教育プログラム案づくりを目指す。
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次年度の研究費の使用計画 |
主には、「これまでに実施した調査結果を学会等で発表するための旅費及び参加費」「新たな知見を得るために学会への参加のための旅費」「論文および報告書等の作成にかかる費用」として使用する予定である。
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