AEDを取り巻く「5分以内に除細動が可能な『BLS安全域』」は,AEDへのアクセスが一般体力者の走行では道のり約200mの範囲までであるが,電話,自転車,自動二輪車等の活用で道のり約1kmまで拡大できる。移動の障害となる坂や階段等,BLS環境を意識しつつ,「道のり約1km以内の範囲」を基本空間単位として地域住民が緊急時に共助できる仕組みを構築するべきである。そこで,霧島市を対象地域として,BLSマップとBLS環境解説資料を作成し,市公式HPで閲覧可能とし,かつ消防局が救命講習等で紹介できるようにした。適切な空間での「BLS体制」の構築は,救急医療や地域防災に速やかに連携できる基盤強化となる。
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