知的障害者に安全で、本人の意思に左右されにくい運動方法を提案し、その成果が、客観的に評価できる指標を見つけることを目的に研究を行った。運動方法として自転車運動、ランニング運動、乗馬運動を週3回15分間30か月間行ってもらった。6ヵ月に1回身体計測と血液検査、1年に1回骨密度と大腰筋の体積を計測した。その結果、ランニング運動、乗馬運動において体重減少と腹囲の低下し、乗馬運動において血中尿酸値が低下する効果を認めた。大腰筋の左右差が、自転車運動群とランニング運動群において改善した。これらの結果より、運動効果の指標として体重と血中尿酸値が有効であり、ランニング運動が有効であることが示唆された。
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