研究課題/領域番号 |
23500847
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
涌井 佐和子 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (00360959)
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研究分担者 |
吉武 裕 鹿屋体育大学, その他部局等, 教授 (00136334)
萩 裕美子 東海大学, 体育学部, 教授 (20237902)
長島 未央子 鹿屋体育大学, その他部局等, 講師 (20457667)
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キーワード | 特定健康診査 / 未受診者 / 心理・環境因子 |
研究概要 |
【背景】本邦の特定健診・保健指導プログラムは、健診後にハイリスク者全員に対して健康行動変容介入が提供されるシステムであり、メタボリックシンドロームの改善に寄与することが明らかにされている。そのため、特定健診の受診率の向上は健康効果や医療費削減をもたらすことが期待できる。しかし、特定健康診査の受診率は2008年度38.3%,2009年度41.3%,2010年度43.3%と未だ低い状況にあり、受診勧奨は重要な課題である。【目的】特定健診受診対象者を対象として、メタボリックシンドローム予防と改善の観点からの健康行動習慣(特に運動・食事・体重管理)を明らかにするとともに、その習慣に関連する心理・環境因子および未受診者の健康づくりニーズを明らかにする。【方法】対象:K市国保特定健診受診対象者リストから層化抽出法により2000名を抽出し、無記名式の郵送調査を行った(回収率55.5%)。性、年齢、受診行動ステージの分類が可能であった 1085名(男性521名、女性544名、平均年齢57.8±10.8歳)を対象とした。調査内容:健康診断のステージ(受診継続状況+受診意志)、既往症、行動指標:身体活動習慣、食習慣、体重管理状況、医療に関わる支出行動、環境指標(住居地域、運動施設環境、食環境、近隣医療施設)、社会的支援、心理指標(行動変容に関わる尺度、健診に対する意識)、健康づくり支援・環境についてのニーズ(自由記述)。【結果】特定健診を受けていない低いステージにいる人々に共通した特徴は、健診を受けることを否定的に考えがちで、健診のための施設へのアクセスが悪く、健康づくり行動のための社会的支援が少なく、好ましくない行動習慣(テレビを見る時間が長い、運動しない、不健康な食生活)であった。
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